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クラドK

シマノ「クラドK」!編集部インプレと、15クラド・バンタムMGLと比較してみた

クラドKは、シマノが米国限定で発売しているベイトリール。日本でも発売された15クラドの後継モデルにあたり、New SVSインフィニティやマイクロモジュールギア等、上位モデルに採用された技術が投入されています。クラドやその他の類似モデルとの違いに迫ります。

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目次

アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

クラドKってどんなリール?

クラドK

出典:楽天市場

クラドKは2017年にUSシマノから販売されたベイトリール。アメリカを中心とした海外向けにリリースされていますが、通販などを利用すれば日本にいても購入可能なアイテムです。『マイクロモジュールギア』や『NEW SVSインフィニティ』などのシマノ最新テクノロジーが余すことなく採用されており、日本での同価格帯のモデルに比べるとコストパフォーマンスの高い一台です。

クラドKのスペック

クラドKはUSシマノのバーサタイルベイトリール。自重は約215グラム(XGモデルは223グラム)、ギア比は6.2:1のノーマルギアの他に7.4:1のHG、8.5:1のXGがラインナップされています。最大ドラグ力は5キロで、パワーフィッシングが主流であるアメリカの市場ニーズに合わせて20ポンドラインが約100メートル巻ける深溝スプールになっています。

引き締まったブラックボディ

クラドK

出典:楽天市場

クラドKは前作までのシルバーのボディを一新し、ブラックを基調とした上品なマットブラックカラーにダークグリーンの差し色を採用した引き締まったデザイン。シンプルで他メーカーロッドとの相性も良く、落ち着いたカラーは大人のアングラーが使うにふさわしいルックスと言えそうです。

NEW SVSインフィニティ

出典:SHIMANO

クラドKのブレーキシステムはシマノの上位機種にも採用されているNEW SVSインフィ二ティ。抜群のキャストフィーリングはもちろん、安定したブレーキ力をキープし、ブレーキパイプのオイル切れによる異音も防ぐなど、タフな使用にもしっかりと耐えられるシマノのベイトリールを代表する機構が搭載されています。

マイクロモジュールギア

出典:SHIMANO

シマノベイトリールの最上位機種であるアンタレスDCのほか、メタニウムMGL、バンタムMGLなどの上位機種に採用されるマイクロモジュールギアがクラドKには採用されています。日本円で2万円前後の中価格帯ながら滑らかで安定感のある巻き心地が実現されています。

太糸対応のスプール

出典:楽天市場

クラドKは海外の大型のバスを想定したモデルであるため、太糸対応のスプール径を採用。日本の規格では20ポンド相当のラインを100メートル前後巻けるため、ビッグベイトなどのウエイトがあるルアーを使う際にもおすすめです。

CI4+採用のサイドハッチプレート

出典:Amazon

クラドKは剛性や耐久性も魅力の一つですが、重量を抑えるためにCi4+素材をサイドハッチプレートに採用。さらにプレートオープン時もシャフトで保持されるため、フィールドでブレーキ調整をしようとしてうっかりプレートを水中に落としてしまう、なんてトラブルも回避できる造りが嬉しいですね。

15クラドとの違いは?

クラド

出典:SHIMANO

クラドKは15クラドに比べて多くの進化を遂げています。一新されたボディーカラーはもちろん、そのさまざまな機能はシマノの上位モデルと比較しても見劣りしないレベルまで高まっています。ここではそんな15クラドとの違いをピックアップし徹底検証していきます。前作を所有している方はぜひ参考にしてくださいね。

15クラドのスペック

前作の15クラドはノーマルギアの他にPGとHGの2つのギア比がラインナップ。210グラムの自重と大きめのスプール径が特徴的なモデルとなっています。またXSHIP、HAGANE、SVSインフィニティなど当時のシマノを代表する機構が搭載され、発売当時の中堅価格帯のリールとしては高いパフォーマンスを持っていました。

①ブレーキの進化

出典:SHIMANO

クラドKはブレーキシステムがSVSインフィニティからNEW SVSインフィニティに進化。ブレーキの異音が抑えられ、安定した制動力が確保されています。サイドプレートを開けずに外側のダイヤル設定だけでブレーキ調整も当然可能で、扱うルアーやフィールドに合わせて細かなブレーキ設定ができます。

②より滑らかに、カッチリとした巻き心地に

出典:SHIMANO

クラドKにはシマノの最新ギアシステムでもあるマイクロモジュールギアが採用されています。巻き上げ時のゴリ感の解消はもちろん、15クラドに比べて安定した滑らかな巻き心地を実現しており、巻き抵抗の大きい大型ルアーのリーリングも快適になっています。

③コンパクトボディ&ロングハンドル化

出典:Amazon

クラドKは前作に比べてボディがコンパクト化されており、よりパーミングしやすい形状になっています。またハンドルには45ミリ、XGには48ミリのロングハンドルが採用されており、大型のハンドルノブも相まって高ギア比モデルでもパワフルなリーリングが可能になっています。

類似スペックリールとの比較

出典:SHIMANO

中堅価格帯ながら最新のリールテクノロジーが惜しみなく投入されているクラドK。日本国内で発売されているシマノのリールにも、似たスペックを持つリールが存在します。クラドKとスペックの近いリールと比較。メリット、デメリットを検証していきます。予算や使用するルアーなど、クラドKが本当に自分にあっているリールなのか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

バンタムMGLとの比較

出典:SHIMANO

2018年にリリースされた高い剛性が売りのバンタムMGL。スプール径や搭載されている機能からもっともクラドKと比較される一台です。価格はクラドKに軍配があがるものの、剛性や強い巻き感などはメタルハウジングが採用されているバンタムMGLに比べるとやや劣るかもしれません。

クロナークMGLとの比較

出典:SHIMANO

ほぼ同価格帯で販売されているクロナークMGL。シマノの中位機種の中では遠投性能が高く、マグナムライトスプールによるルアー重量にとらわれないキャストの伸びが魅力。剛性はクラドKに軍配があがるものの、軽量ルアーのキャスト性能の高さはややMGLスプールが採用されているクロナークMGLに分がありそうです。

よりヘビーな使い方にはクラドKが一番よさげ

クラドK

出典:Amazon

巻きや遠投力ではバンタムMGL、クロナークMGLにはやや劣るものの、太いラインを使った重いルアーの適正ではクラドKがおすすめと言えるでしょう。巻き抵抗の大きなビッグベイトやマグナムクランク、パンチショットリグやヘビーキャロライナリグ等の重量級リグなどを扱う際は、この価格帯のリールの中ではベストな選択と言えそうです。

TSURI HACK編集部によるクラドKのインプレ!

クラドK

撮影:TSURI HACK編集部

バス、ロックフィッシュをメインにしている編集部員が自腹でXGモデルを購入!ボートロックゲームで早速使用してきました。組み合わせたラインはPE2号を150メートル、FGノットで結束した22ポンドのフロロリーダーを4ヒロ取り、ノットをスプールまで巻き込むセッティングです。

ルアーは4インチ前後のワームを1オンスクラスのフリリグで使用したほか、30g前後のジグヘッドリグでのスイミングも使用しました。

キャストフィーリング

スプールの回転は思いの他軽くスムーズで、ブレーキの利きも抜群の安定感。今回使ったPEラインと重量級ルアーの組み合わせでは、ブレーキブロックを2個オン、外部ダイアル3のセッティングが最もバックラッシュしづらく、着水直前までの伸びも感じられました。ベイトでPEラインを使った時にありがちな糸噛みや、スプールに巻き込んだノットの引っ掛かり等もなし。

狙ったスポットへも容易にルアーを届けられ、スイミングアクションで必要な飛距離を稼ぐのも問題なくクリア出来ていました。

巻き心地

マイクロモジュールギアやハンドル軸に入ったベアリングの恩恵か、剛性感があり非常に滑らかな巻き心地。アンタレスやカルカッタにも通ずるシルキーさで、特にジグヘッドリグのスイミングでは僅かな潮流の変化も感じられるほどの巻き感度の良さ。

また、XGモデルという事もあり水深20メートル超でもハタやカサゴを根から剥がしてゴリ巻きで寄せるのも楽々。高い剛性感も相まって魚とのやりとりも不安は全くありませんでした。

総評

正直なところほぼ『デザインの好み』で購入してしまったクラドKですが、剛性の高さ、巻き心地のシルキーさ、キャストフィーリングの良さは国内の中堅クラスのモデルと比較しても遜色なし!むしろ重量級のルアーを使うパワー系の釣りであれば、国産中堅クラスのベイトリールを含めて検討してもクラドKが最適解の一つになりそうです。

ロックフィッシュゲームであれば、ラインキャパを含めショア・オフショアを問わず非常に適しています。バスであればビッグベイトやマグナムクランク、ヘビキャロ・パンチング等のヘビークラスのリグ、フロッグなどパワーが求められる釣りにベストマッチです。

ヘビーでタフな釣りに最適のハイコストパフォーマンスリール

クラドK

出典:Amazon

クラドKはUSシマノから販売されているベイトリール。シマノの最新機構が搭載されながら、中価格帯のハイコストパフォーマンスモデルです。特にビッグベイトなどでヘビーな使い方をする場合は、上位機種よりも高いパフォーマンスを発揮すること間違いなしです。通販サイトなどを利用すれば日本でも購入できるため気になる方は要チェックです!