その魚、凶暴につき!ゴマモンガラの生態
ゴマモンガラはとても強靭な歯を持ち、性質も凶暴であることが特徴です。この歯でウニなどを丸ごと噛み砕いてエサとしています。また、自分より大きな相手に攻撃することでも知られ、ダイバーに噛み付いて怪我をさせることも。さらに一般的なカワハギが白身であることに対して、ゴマモンガラは赤身が多いことも特徴となっています。
ゴマモンガラの最大サイズって?
ゴマモンガラは最大で70センチ以上に大きくなることが知られています。モンガラカワハギ科の中でも最大級に大きくなる種類で、磯釣りでヒットしたときには強烈な引きを見せてくれます。
接近注意!ゴマモンガラの危険性
ゴマモンガラは縄張り意識がとても強く、特に繁殖期である6~8月には凶暴性を増す特徴があります。そのためダイバーが縄張りに気付かず近寄ってしまい、噛み付かれてしまう事故が後を絶ちません。
ゴマモンガラの歯は、ウニや甲殻類を噛み砕いてしまうほどの強さがあり、ウェットスーツの上からでも歯型が残るほど強いものとなっています。対策は産卵床に近づかないことで、ゴマモンガラは砂地に巣を作る性質があるので覚えておきましょう。
ゴマモンガラって美味しいの?
凶暴なゴマモンガラですが、沖縄諸島では普通に食卓に並ぶ魚のようです。捌くときには皮を剥ぐのが大変なので、歯や骨に注意しながら調理するようにしてください。皮を剥ぐときには料理ばさみがあると便利です。ここではゴマモンガラの調理法を2つご紹介します。
刺身
ゴマモンガラは赤身の綺麗な身質をしていて、通常のカワハギとはまた違った色味が楽しめます。身は歯ごたえが強いので、薄造りにして食べるのがおすすめです。また釣った当日ではなく、一晩寝かせてから食べると身が締まってこりこりとした食感を楽しめます。
塩ゆで
塩ゆでにすると、ぷりっとした食感を味わうことができるゴマモンガラ。身を一口大に切ってさっとゆでで召し上がってみてください。また身は刺身、食べにくい頭やヒレの部分は塩ゆでといった形で食べるのもおすすめです。