ハイドロアッパーについて
ハイドロアッパーは、人気ソルトタックルメーカーのアピアから発売されている、水面直下浮上型シンキングペンシルで、アピアプロスタッフのRED中村さんのプロデュースルアーです。通常とは異なる逆の角度を持つリップ角度を採用しており、この逆付けリップは水を受けると下方向に受け流します。この形状によってボディ自体が表層まですばやく受き上がり、水面直下を攻めることが出来るルアーとなっています。
オリジナルモデルのハイドロアッパー90Sは90ミリのレングスで17グラムの重量と長さの割に重いルアーですが、この機構のおかげでキャスト性能は落とさずに表層での攻めを可能にしています。
水面直下攻略に特化したシンペン
ハイドロアッパーは、シーバスの捕食レンジがトップには出きらないけれども、通常のシンキングペンシルでは深すぎるという状況で、その狭間の“水面直下レンジ”を引くことが出来るルアーとして設計されています。これは最も大きな特徴である逆付リップはもちろんのこと、ルアーアイの位置、浮き上がりやすいボディ形状などが相まって水面直下攻略に特化したルアーになっています。
ハク、サヨリなどの表層系ベイトパターンにマッチ
シーバスゲームにおいて最も難しいパターンの1つと言われるハクパターンにおいても、水面直下レンジを引くことが出来るハイドロアッパーは高い効果を発揮します。小刻みなロールや、タイトなシンペンアクションでベイトを捕食しているシーバスへナチュラルにアピールします。その他にも水面直下のナチュラルアクションはサヨリ、バチ、アミを捕食している魚にも効果的です。
ハイドロアッパーのラインナップ
ハイドロアッパーのオリジナルモデルは“ハイドロアッパー90S”です。これは全国のフィールドにおいてシーバスを狙う際に幅広くマッチするサイズで、イワシやハク、サヨリ、シーズン初期の大型バチなど水面直下のナチュラルな釣りにおいて基準になるサイズのルアーです。
そのサイズダウン版としてラインナップされているのがハイドロアッパーの55Sです。このルアーはオリジナルより更に小さいマイクロベイトパターンでマッチするサイズに設計されています。ここではそれぞれのスペックについてご紹介致します。
ハイドロアッパー90S
ハイドロアッパーのオリジナルモデルの“ハイドロアッパー90S”は90ミリ、16グラムのシンキングタイプのルアーです。可変タイトロールアクションが特徴でフックは#6を搭載しています。遠浅の干潟や、汽水湖などを主戦場とし、遠投しての広範囲を探る釣りにピッタリです。遠投性能も高く外洋のサーフや磯場においても、マイクロベイトを捕食している状況では効果を発揮するオールラウンダーです。
ハイドロアッパー55S
ハイドロアッパーのサイズダウジングモデルが“ハイドロアッパー55S”です。全長55ミリ、重量5.5グラムのシンキングプラグで、サイズは小さくなってもオリジナルと同様のナチュラルな可変タイトロールアクションを演出します。フックはDECOY Y-F33Bの#12を搭載しています。
ウィードやゴロタなどのストラクチャー周りや、キャスタビリティを活かした沖の表層攻略で活躍します。マイクロベイトのシーバスはもちろん、メバルや黒鯛狙いでも有効なルアーです。
ハイドロアッパーの使い方
ハイドロアッパーシリーズは基本的には水面直下で仕掛けていくルアーのため、いずれのテクニックにおいても着水後にはすぐにリトリーブを開始することが重要です。リップがついているルアーですが、使用感はリップレスのシンキングペンシルに非常に近いルアーで、糸ふけを利用しての操作が釣果を上げるコツとなります。
90S、55S共にオートマチックに魚を寄せてくるタイプのルアーですので、長い距離を泳がせることが重要です。追従してのバイトが非常に多いルアーです。遠投性能も優れてるので可能な限り遠くにキャストしましょう。
ただ巻き
ハイドロアッパーシリーズの基本アクションはただ巻きです。ミディアムリトリーブで水面直下まですばやく浮き上がり、振り幅1㎝ほどのタイトなシンペンアクションを見せます。派手すぎないアクションはスレた魚にも有効で、ベイトサイズに併せて90S,55Sを選択しただ巻くだけで魚を引っ張ってきます。
トゥイッチ
ハイドロアッパーのただ巻きだけでは口を使わない魚にはトゥイッチが有効です。特にデイゲームなど魚に見切られやすいシチュエーションではただ巻きにトゥイッチを積極的に織り交ぜていくことでリアクションバイトを誘えます。また、ベイトを散らしてスイッチを入れることもこのトゥイッチアクションでは可能です。
デッドスローリトリーブ
バチパターンやハクパターン、またはストラクチャー周りにおいて時に有効となるのがデットスローリトリーブです。デットスローリトリーブでハイドロアッパーを使用すると、ミディアムリトリーブと異なった小刻みなロールアクションを見せます。デットスローリトリーブと通常のリトリーブを混ぜて使うことでアクションの幅が広がります。
水面直下ルアーの決定版!
シーバスゲームにおいてトップでもなく、シャローレンジでもない“水面直下レンジ”が最も釣れるというシチュエーションが度々存在しますが、ベイトフィッシュフォルムでそのレンジに特化し、十分な飛距離を持ち合わせてる決定版ハードプラグはこれまで存在しませんでした。ハイドロアッパーはそんな“かゆいところに手が届く”水面直下攻略の決定版ルアーといえます。水面直下レンジの爆発力をこのルアーで味わってください。