オニカマスってどんな魚?
オニカマスは、スズキ目サバ亜目カマス科カマス属に属する海水魚です。カマスのなかでは最大級に大きくなり、魚体の大きさを表現する「鬼」が名前に入っています。
ファインディング・ニモの冒頭で、主人公を襲ったことで知った方も居るのではないでしょうか。英語名は「バラクーダ」で、釣り人の間では、オニカマスよりもバラクーダの名前のほうが有名かもしれません。
オニカマスの生息域・分布
太平洋、インド洋、大西洋など世界中の熱帯海域に広く生息しているオニカマス。日本では沖縄で釣れる事がある魚です。主に浅場を住処としていて、小魚や甲殻類を捕食しているのでルアーで釣ることができます。
オニカマスの生態
オニカマスは、幼魚期には汽水域のマングローブ帯を主な生息地としています。性格は小さなときから獰猛で、小魚や甲殻類を捕食して成長します。成魚は大型の魚まで捕食し、時にダイビングをしている人にまで向かってくることもある獰猛な魚です。
生きる魚雷!オニカマスの特徴
オニカマスは細長い円筒状の体つきをしていて、尖った口先に鋭い歯を持っています。人に向ってきて刺さってしまったという事故も起きていて、それゆえに「生きる魚雷」とまでの呼び名も付けられています。
オニカマスの最大サイズって?
最大2メートルにもなる大型魚であるオニカマス。一般的なカマスが30センチ程度の大きさであることを考えると、非常に大きく成長することがお分かりいただけると思います。
生きる魚雷と呼ばれる所以
特にダイバーの被害が最も多く報告されています。しかし、水面からジャンプして人を襲うこともあり、ボート上やカヤックを漕いだりしていて飛び込んで込まれて怪我をしたという話もあります。
人を襲う要因が解明されていないので、オニカマスが生息する地域では常に注意を払っておきたいものです。
シガテラ毒に注意!症状
熱帯に生息しているオニカマスには、シガテラ毒を有している個体が確認されています。シガテラ毒とは、食物連鎖が原因で引き起こされるもので、サンゴ礁海域の植物プランクトンが始まりとされています。
植物プランクトンを小魚が捕食し、それを大きなフィッシュイーターが食べることによって生物濃縮を起こし、結果としてそれを食べてしまった人が発症するという恐ろしい毒です。
シガテラ毒の症状
シガテラ毒の症状は、消化器系と神経系に悪影響を与えます。発症してからは数日から数週間症状が続き、重症の場合は数か月続くこともあります。
そのため、シガテラ毒を有する魚に関して知っておき、それらを食さないことが予防策となるでしょう。シガテラ毒についての詳しい内容は下記のリンク記事を参考にしてください。
▼シガテラ毒の症状を詳しく解説
オフショア|オニカマス(バラクーダ)の釣り方
オニカマスは国内では沖縄を始めとする南西諸島で、シイラやGTのキャスティングゲームのゲストとして狙えます。基本的には表層付近を狙うとよく、トップウォーターに果敢にアタックしてくる姿はとてもエキサイティング!
トップに反応が無い場合は、メタルジグやミノーを使ってみるのもよいでしょう。オニカマスは大型になる魚なので、パワーのあるタックルを用意してぜひチャレンジしてみてください。
▼オフショアキャスティングの参考記事
ショア|オニカマスの幼魚の釣り方
ハワイのアラワイ運河などでは、バラクーダの幼魚やメッキをライトタックルで狙うことができます。バスタックルでも十分に狙えるので、ハワイへ行った際はぜひチャレンジしてみてください。ここではバラクーダの狙い方やおすすめルアーをご紹介します。
バラクーダの狙い方
バラクーダはルアーをチェイスしてくるものの、なかなかヒットまでは至らない魚です。ルアーをロングキャストして、早巻きやトゥイッチアクションを駆使して上手くバイトさせるようにしてみてください。
ルアーは、ミノーやトップウォーターがおすすめです。また、フィッシュグリップとプライヤーを必ず持っておき、釣れたときに鋭い歯で怪我をしないようにしておきましょう。
3フックで抜群の掛かりの良さを誇るジャークベイト
シチュエーションを問わず使える定番ミノー
圧倒的な飛距離が出せて、強いフラッシングでアピール
魚の捕食スイッチを入れるアクションが魅力
オニカマス(バラクーダ)に注目!
大型で獰猛な性格をしているオニカマス。食べることは出来ませんが、釣りのターゲットとしては狙ってみる価値ありの魚です!今回ご紹介したその危険性を覚えておきつつ、釣れる地域に足を運んだ時にはぜひ狙ってみてください。