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ミナミマグロのトロは本マグロも超える? 日本では希少なマグロの秘密に迫る(2ページ目)

ミナミマグロの体温の秘密

水中のミナミマグロ

出典:PIXTA

魚は一般的に変温動物なので水温と同じ体温をしています。しかし、ミナミマグロをはじめマグロ類は体温が水温より高いと言われています。なぜ体温を高くする必要があるのでしょうか。その秘密と体温の高さゆえに起こってしまう“身ヤケ”に関して紹介します。

マグロの体温が高い理由

マグロ類の遊泳力は他の回遊魚を圧倒するほどの遊泳力です。一日休むことなく泳ぎ続け暖かいところから、寒いところまで何千キロという距離を移動します。

その中で体温が下がってしまうと筋肉の活動量が減ってしまうので、多くの距離を移動できなくなってしまいます。マグロは体温を高く維持することで運動量を維持しているのです。

身ヤケがおきてしまう理由

マグロは高い体温を維持することで運動量を維持していますが、延縄漁や釣りで暴れ続けていると体温が上がり過ぎてしまい、“身ヤケ”といわれる現象を起こしてしまいます。身ヤケを起こすと身が水っぽくなったり、色合いが悪くなるため、食品としての価値が極端に落ちてしまいます。

マグロ消費大国の日本として

マグロ卸売市場

出典:PIXTA

水産資源としての価値が年々高くなっているマグロは、世界各国で消費が激しく、特に我が国日本はその世界各国の中でも、マグロ消費量が群を抜いて多い国の一つです。おいしいマグロをこれからも食べ続けていくためにも、食べるだけでなく、資源管理の意識を一人一人が持つことが重要なのかもしれませんね。

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