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ミナミマグロ

ミナミマグロのトロは本マグロも超える? 日本では希少なマグロの秘密に迫る

『ミナミマグロ』はインドマグロとも呼ばれ、本鮪(クロマグロ)に次ぐ美味しさで、お寿司や刺身で人気のマグロです。焼津で水揚げされる天然物が有名ですが、近年では乱獲により漁獲量が下がり流通量に制限も。日本では貴重な存在となりつつあるミナミマグロの生態や、美味しさを左右するマグロの体温などを解説します。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

ミナミマグロとは

ミナミマグロ

出典:PIXTA

ミナミマグロとは、全長は2メートル、体重は200キロを超えるタイセイヨウクロマグロ・クロマグロに次ぐ大型のマグロです。

古くはインド洋で多く捕獲されていた経緯からインドマグロとも呼ばれています。現在はマグロの中で、もっとも日本では見かけることのできないマグロです。

資源管理が問われるミナミマグロ

現在ミナミマグロは延縄漁や巻き網漁などの乱獲によって、国際自然保護連合(IUCN)により、最も絶滅危機が高いとされる『近接絶滅』にランクされています。

ここ数年で回復しつつあると言われるミナミマグロですが、マグロを世界で最も消費する国、日本でも徹底した資源保護の努力が必要ではないでしょうか。

ミナミマグロの生息域と漁場

冷凍ミナミマグロ

出典:PIXTA

ミナミマグロは、太平洋・大西洋・インド洋の南半球にのみ生息しています。比較的温暖な海に多く生息し、中層から表層を群れで回遊。延縄漁や巻き網漁で捕獲されています。最近ではオーストラリアで養殖も行われているそうです。

ミナミマグロの市場価値

ミナミマグロのどんぶり

出典:PIXTA

主に寿司や刺身などで人気の高いミナミマグロ。クロマグロに次いで日本では人気のあるマグロです。秋から冬がクロマグロの旬に対して、南半球の秋から冬がミナミマグロの旬になるため日本では夏時期に旬を迎えます。夏のおいしいマグロとしてミナミマグロは有名です。

ミナミマグロの味

ミナミマグロには、クロマグロと同様に大トロの部位が存在します。その為ミナミマグロはクロマグロに勝るとも劣らない味で、非常に美味とされており、とても人気のあるマグロです。

しかし、漁獲量の減少と南半球でしか捕獲できないことから、高級スーパーや高級店でしかお目にかかることはできません。

ミナミマグロの値段

ミナミマグロは東京築地市場では高値でキロ4,500円、安値で2,000円前後で推移している非常に高価なマグロです。大トロの部分は店頭販売価格でキロ10,000円以上にもなります。最近では養殖物が安価に出回っていますが、味は天然物に比べて劣ってしまいます。

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