ウィグルワートとは?
ウィグルワートとは、アメリカのストーム社が製造するクランクベイト。長年同じ形、同じ素材で作られ続けた、本国アメリカを代表するルアーです。
昨今の素材原価の高騰でストーム社が経営破綻し、一旦は市場から姿を消したのですが、ラパラ社が経営権やルアーの原型を買い取り復活。以前と変わらない素材で生産され続けているルアーなのです。
かわいい見た目からは想像できないほど、アクションは激しく、障害物に接触すると左右に跳ねるように泳ぎ、バスを誘います。
重さも初めてクランクベイトを愉しむのに最適な12グラム、最大潜行深度は1.2~1.5メートルと野池やリザーバーのシャローを攻めるのに最適なクランクベイトの一つです。
ウィグルワートの現行モデルとオールドモデル
ウィグルワートには現行モデルとオールドモデルがあります。オールドモデルはOリングの変わりにスナップリングが装着され売られていました。(現在発売されているモデルは、ラインアイにOリングが最初から装着されています)
ラパラがストーム社を買収したため、一旦はウィグルワートの生産が打ち切られオールドモデルとして扱われるウィグルワートが存在します。現行モデルは細かく変更され見分けがつきませんが、オールドモデルには次のような特徴が挙げられます。
オールドモデルの特徴は?
オールドモデルのウィグルワートと現行モデルとの見た目の違いはありません。しかし全く同じ訳ではなく、オールドモデルはラインアイに径の細い鋼線が使われています。この違いは大きく、アクションの不規則さにあらわれます。
ベテランバスアングラーが古いウィグルワートを求めるのはこのためで、細い鋼線とスナップを使うことでアクションの支点が小さくなり、動きが崩れやすくなります。このため早巻きするとアクションバランスが崩れ、それをきっかけバイトを誘発させることができるのです。
ウィグルワートが効く季節とシチュエーション
ウィグルワートはどんなシチュエーションで有効なルアーなのでしょうか? ここでは、このルアーの出しどころについてチェックしてみましょう。
どんな季節に効くルアーか?
ウィグルワートが有効な季節は春先、まだ水温が上がりきらない時期が最も有効です。春先は大きなバスから元気に捕食を始めるので、大振りなアクションのクランクが効くのです。
障害物に当たったら一旦巻く手を止め、バスに見せるように浮かせるのがコツです。
次に有効なのは夏~秋にかけて。ウィードが水面まで伸びている時期に、ウィードとウィードの切れ目を見つけて巻いてきましょう。
どんなポイントで有効なルアーか?
ウィグルワートが特に活躍するポイントは、岩盤際やリップラップ(石積みエリア)です。このルアーは障害物に当たると左右に跳ねるようにかわしながら不規則なアクションでバスを誘えます。
ただしスイミング姿勢がほぼ水平に近いため根掛かりも多くなります。どうしても根掛かりが怖いのなら、キャスト後ロッドを立てて巻いてくることで軽減できます。
ウィグルワートのフック交換・サイズは?
ウィグルワートのスイミング姿勢は水平に近く、根掛かりが頻繁に起こります。そのためすぐにフックポイントが甘くなってしまうことも。
この様な時は、フックを研ぐのもいいですが、交換するほうが早く手間もかかりません。ウィグルワートのフック適合サイズは前後とも#4。フロントフックを#6にサイズダウンすると浮き姿勢も変わります。
また、根掛かりがどうしても頻繁に起こるようなシチュエーションでは、前後とも#2のダブルフックに変更することで対処できます。
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ウィグルワートは秘密のクランクだ!
ウィグルワートというアメリカンルアーには秘密があって、2種類の素材が使い分けられています。1つは乳白色の素材(ボーン素材)、もう一つは透明な素材です。見分け方はリップまで色が塗られているウィグルワートが乳白色素材、リップが透明なそれは透明の素材を使っています。
同じアクションなのですが、水面へ浮いてくる速度が違い、実は浮力の違いで使い分けることができる稀有なルアーなのです。あなたもウィグルワートを使い分けてバスをゲットしてみてください!
ストーム ウイグルワート
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