利根川のシーバス釣りについて
利根川でのシーバス釣りと耳にして、なぜ海水魚のシーバス(スズキ)が川で釣れるのか、不思議に思うのではないでしょうか。シーバスは基本的に汽水域と呼ばれる、淡水と海水の混じった水域を好む魚。そのため、塩分変化への強い耐性を持ち、餌が豊富な汽水域、時には淡水域まで遡上してきます。
利根川について
利根川(とねがわ)は、関東地方を北から東方向へ、太平洋に注ぎこんでいます。河川の規模としては日本最大級。東京都を始めとする首都圏の水源として重要な役割を果たしています。その規模と比例して生息する生き物も豊富であり、魚類だけでも43種類の生息が確認されています。
利根川のシーバスポイント9選
日本最大級の規模を誇る河川である利根川は、シーバスを狙えるポイントは多岐に渡ります。その反面、流路延長が約322キロにも渡るため、シーバスの生息するポイントが多すぎて釣り場選びに迷ってしまうでしょう。
ここで人気の高い、有名なポイントを上流部よりご紹介します。
利根大堰付近
利根大堰は、埼玉県行田市に位置する大堰。ほぼ淡水域と言えますが、シーバスは海より遡上してきます。裏を返せば川全体を堰止めているため、一般的に考えられるシーバスポイントの最上流部と言えます。遡上してきたシーバスが必ず溜まるポイントであるため魚影は濃く、釣り人も多いため工夫してシーバスを狙う必要があるでしょう。
渡良瀬川との合流部
利根川と渡瀬川の合流部も、埼玉県内にあります。ブラックバスも生息している淡水のポイント。渡瀬川が利根川に注ぎ込む形で流れているため、餌となる小魚が豊富にいることがシーバスの良いポイントです。全体的に浅いことに加えて川の流れも複雑なため、ポイントの地形を見極めることが重要になります。
江戸川との合流部
利根川と江戸川の合流部は、非常に人気のシーバスポイント。利根川、江戸川共にシーバスのストック量が豊富なため、両河川を遡上するシーバスを狙うことが出来ます。この合流部には細かなポイントが多数存在してるため、餌となる小魚がその日にどこに多いのかを意識しながら釣りをしてみてください。
鬼怒川との合流部
茨城県にある利根川と鬼怒川の合流点では、鬼怒川から流されてくる小魚を追って、シーバスが集まります。淡水系の小魚が餌になっていることも多いポイント。全体的に水深があるポイントなので、カケアガリなどを丁寧に釣っていく必要があります。バイブレーション等が効果的とされるエリアです。
長門川水門付近
長門川は千葉県を流れる河川。長門川は、水門を通じて利根川に流れ出しています。水門はシーバス釣りにおいてとてもポピュラーな釣りポイント。通常時もシーバスは水門に身を潜めていますが、特に雨後の水が濁った時には良い釣果が期待できます。ミノーやワームが効果的なエリアです。
横利根川との合流部
横利根川と利根川の合流部までくると、海にだいぶ近づきます。当然、潮の影響を大きく受けるため、淡水域のポイントとは雰囲気が変わってきます。海が近くなった分、魚の密度は濃いと言えるでしょう。横利根川から利根川へは水門を通じて流れ出しているため、特に雨後に良いエリアです。
逆水門付近
逆水門は、正式名称『常陸川水門』と呼ばれており、利根川の汽水域にある霞ヶ浦と、利根川の合流点を仕切るための水門。川を横断するように造られた非常に大きな水門で、遡上するシーバスを一時的にせき止める効果もあります。それ故、魚影が非常に濃く、人気ポイントでもあるため、様々なルアーを試すことが重要です。
銚子大橋付近
銚子大橋は、海からほど近い距離にある大きな橋。橋がつくる影はもちろんのこと、周辺にはシーバスがつくカケアガリや、障害物が多数あります。海との距離が近いためシーバスのストック数も豊富。また大型のシーバスが釣り上げられた実績も高いポイントであるため、大きなルアーも時には有効です。
利根川河口
利根川河口は、利根川と太平洋を接続するエリアです。ここまでくるとほとんど海水と言って差し支えありません。広大なエリアですので遠投が必要になります。シーバスも海から出入りしやすいので、超大型のシーバスの釣果も頻繁に上がります。上流部より長くて強いタックルをお勧めします。
利根川のシーバスにおすすめのルアー
利根川水系には様々なポイントが存在するため、販売されているほとんどのシーバスルアーで対応ができます。ルアーの選択のコツとしては、シーバスが捕食するベイトに合わせたサイズや、カラーを考えてセレクトして、釣りを組み立てましょう。
アブガルシア ワンカレント 125F
シマノ サイレントアサシン 99S AR-C
メガバス ワンテン+1 SW
タックルハウス ローリングベイト RB77
バスデイ レンジバイブ 70ES
コアマン アイアンプレート IP-26
ダイワ×ガンクラフト ジョインテッドクロ―
利根川でシーバスを釣ろう!
三県にまたがって流れている利根川は、非常にたくさんのシーバスポイントを持っています。淡水域から海水の濃いエリアまで、さまざまなシチュエーションで釣りができ、初心者から上級者まで楽しめる関東屈指のシーバスリバー。そんな利根川で、シーバス釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。