ニジマスのルアー釣りについて
ニジマスのルアー釣りは、自然フィールドの渓流や管理釣り場(釣り堀)にて、スプーンを代表とし、スピナーやミノーなどのルアーを用いたスタイルの釣り。エサ釣りとは違い、ルアーにアクションを付けて、ニジマスにクチを使わせる高いゲーム性が魅力です。
渓流
渓流で行うニジマスのルアー釣りは、主に山間部を流れる源流域に近い水域から、上流へ向かって釣りを行います。足場が悪い場所や流れの強いエリアがあるため、十分な安全装備を身に着けて行います。
管理釣り場
管理釣り場は、いわゆる「釣り堀」。エリアトラウトとも呼ばれ、養殖されたニジマスが放流された池で釣りを行います。足場は整理され、トイレや飲食施設などが整っており、初心者から上級者まで楽しむことができます。
ニジマスのルアー釣りタックル
仕掛けは至ってシンプル。トラウト用ロッドに小型のスピニングリールを組み合わせます。ニジマス用のルアーは軽量のものが多いため、比較的ライトなタックルで釣りを行います。
ロッド
主にスピニングロッドを使い、長さは5フィート後半~6フィート程度。パワーはXUL(エクストラウルトラライト)~L(ライト)。取り回しのしやすい長さであり、軽いルアーでもしっかりと投げられる、しなやかなパワーが必要です。
昨今は、ベイトロッドを用いたベイトフィネススタイルも人気です。
▼ シマノ 19 トラウトライズ S60UL
シマノから発売されているトラウトライズS60UL。6フィートという定番レングスと1〜8グラムという幅広いウェイトで、幅広いシチュエーションに対応するビギナーにとって嬉しいロッドになります。
シマノ 19 トラウトライズ S60UL
自重:76g
継数:2本
仕舞寸法:93.9cm
ルアー重量:1-8g
▼ ダイワ ピュアリスト 48UL・V
ダイワから発売されているエントリーユーザー向けのトラウトロッド。4.8フィートという短めのレングスになるので、川幅の狭い渓流エリアに向いています。取り回しにも優れており狙ったポイントに投げやすいのも魅力です。
ダイワ ピュアリスト 48UL・V
継数:2本
仕舞寸法:75cm
自重:83cm
ルアー重量:1.5-7g
適合ライン:2-6lb
▼トラウト用ロッドを紹介している記事です。
▼渓流ベイト用ロッドを紹介している記事です。
リール
小型のスピニングリール。2000番程度のサイズを使用します。必要最低限のラインをしっかりと巻き取れる量と、滑らかなドラグを持つ機種を選びましょう。
渓流であれば、流れに負けないスピードでリーリングが行えるハイギア。管理釣り場では、安定したリトリーブが行えるノーマルギアがおすすめです。
▼ シマノ ナスキー C2000S
シマノから発売されているスピニングリールのエントリーモデル。コストパフォーマンスが高く、初心者にも手を出しやすい価格帯なのでニジマスをはじめて狙う方にもおすすめのアイテムです。
シマノ ナスキー C2000S
最大ドラグ力:5kg
自重:220g
巻取り長:66cm
ナイロンライン糸巻量(lb-m):3-125/4-100/5-75
フロロライン糸巻量(lb-m):3-110/4-85/5-65
PEライン糸巻量(号ーm):0.4-150/0.8-110/1-80
▼ ダイワ フリームス LT2000S-XH
ダイワから販売されているスピニングリールのスタンダードモデル。ギア比の高いXHモデルになっているため、流れの速い渓流から中流域にもぴったりのスペックです。
ダイワ フリームス LT2000S-XH
最大ドラグ力:5kg
重量:190g
巻取り長:81cm
ナイロンライン糸巻量(lb-m):3-150
PEライン糸巻量(号-m):0.4-200
▼トラウト向けスピニングリールを紹介している記事です。
▼トラウト向けベイトリールを紹介している記事です。
ライン
ラインはさまざまな素材のものが発売されておりますが、初心者の方は扱いやすいナイロンラインがおすすめです。渓流など根ズレが起こる釣り場では、擦れに強いフロロカーボン。ベイトを用いる場合や飛距離、感度重視であれば、PEライン、エステルラインを使用します。
ラインの強度は、ナイロンライン4ポンド、フロロライン3ポンドを基準にし、状況に合わせて変更をします。
▼ サンヨーナイロン GT-R ピンクセレクション
サンヨーラインから発売されている人気ナイロンライン。上級者に愛用者が多いのが特徴で、しなやかで視認性も高くエントリーユーザーにもおすすめです。
▼ クレハ シーガー R18 フロロハンター
シーガーから発売されている定番のフロロカーボンライン。R18の性能を手軽に感じれることが出来る、バリュープライスのアイテムになっております。ニジマスを狙ったトラウトゲームにはライントラブルの少ない2〜4ポンドがおすすめです。
▼管理釣り場向けのトラウトラインを紹介している記事です。
ニジマスのルアーおすすめアイテム
ニジマスのルアーは豊富な種類がラインナップされ、昨今の管理釣り場ブームもあり、釣具店ではトラウトコーナーが設けられています。初心者の方は、大きな売り場で選ぶのは一苦労でしょう。ここで、おすすめアイテムをご紹介します。
スプーン
さまざまな形状とカラーがラインナップされ、ニジマス釣りで1番人気のルアー。
管理釣り場では、1~2.5グラムの重さを基準とし、一定の重さで複数色を持ち、ヒットカラーを見つけ出す釣りを行います。
渓流では、3グラム以上の重さを基準とし、ゴールドやシルバーなどアピールが強いカラーを使います。
▼ フォレスト MIU スタンダート
フォレストから発売されている定番のスプーン。多彩なカラーリングと安価な価格が魅力で、カラーローテーションに優れたアイテムです。複数のカラーを用意したい初心者にもおすすめになります。
▼トラウト用スプーンを紹介している記事です。
プラグ
小魚を模様したミノーや、クランクベイト、虫をイミテートした小型のクローラーベイトを使用します。
管理釣り場では、使われることが少なくルアーではありますが、スプーンのヒットが悪い時などに必要とされるスローリトリーブ、水面直下を狙う場合に使われます。
渓流では、主にミノーがメインルアーとされ、魚の色に近いナチュラルカラーや、ピンクやグリーン、イエローが入ったチャートカラーを使います。浮力が大きいと流れに負けてしまうので、SP(サスペンド)やS(シンキング)タイプが効率良く探ることができます。
▼ スミス D-コンタクト
スミスから発売されているトラウトフィッシングの定番ミノー。ミノーの中では比較的高価なアイテムですが、釣果は折り紙付きでベテラントラウトアングラーも唸る人気ルアーです。
▼ ティモン パニクラ SR
ジャッカルより発売されているエリアトラウト用のクランクベイト。プレッシャーのかかったエリアフィッシングのニジマスにも有効で、3グラムというウェイトは初心者でも非常に扱いやすいです。
▼ ティムコ タイニーシケイダー
ティムコから発売されている。セミの形を模したトップウォーター系ルアー。トラウトが水面に落ちた虫を意識している夏シーズンに有効で、流れの少ないレイクやエリアフィッシングで有効です。
ニジマスをルアーで釣るコツ
ニジマスをルアーで釣るコツは、さまざまります。特に管理釣り場では、多くの釣り人が訪れ、ルアーに慣れてしまっているため、釣り辛い状況があります。その様な場合は、スプーンなどの色を頻繁に変えることによって、反応の良いカラーを導き出すことができます。
基本の5色
スプーンの色を揃える際、「金・銀・黒・白・茶・緑・黄」が基本となる5色。組み合わせやパターンがいくつかありますが、アピール力の強い色、養殖エサに似せた色など、一通り準備することも、釣るコツです。
ラインを良く見る
ニジマスはルアーをひったくる様なバイトをします。このバイトは非常に小さく、ロッドやリールに伝わるころには、ルアーを離していることがあります。繊細なアタリを見極めるには、ラインの動きを良く観察し、変化をとらえましょう!
一定のリトリーブ
ただ巻く動作を繰り替えすことが基本ですが、ハンドルを回転させるスピードを一定に保つことで、違和感をあたえずにルアーを追ってきます。1秒1回転を意識してリーリングを行いましょう。
トゥイッチ
一定のリトリーブを行っている際、ルアーを見切ってしまいニジマスが離れてしまう場合は、ロッドを細かく動かし、ルアーに不規則な動きをさせましょう。普段と違ったアクションをすることで、ニジマスの捕食スイッチを入れることができます。
アワセ方に注意
ニジマスを含むトラウトはクチが柔らかいため、大きくアワセを入れてしまうと切れてしまいます。クチが切れたニジマスは、うまく食事ができずに弱ってしまいますので、アワセる際は、リールのハンドルを強く巻く”巻きアワセ”や、グリップを強く握る程度で十分です。ロッドを大きくあおるのは控えましょう。
ニジマスのルアー釣りを楽しもう!
ひと昔前まで、ニジマス釣りを楽しむには、郊外の山間部へ足を運ぶ必要がありましたが、都心部でも多くの管理釣り場がオープンし、身近に釣りを楽しめるようになってきました。初心者や家族連れの方でも、気軽に楽しめるニジマスのルアー釣り。これから釣りを始められる方にもおすすめです。もし機会がありましたら、釣りデビューを”ニジマスのルアー”で飾ってみてはいかがでしょうか。