ボイルホタテがハゼ釣り“最強エサ”という説
秋の風物詩「ハゼ釣り」にやってきました
誰でも手軽に楽しめる秋の魚釣りといえば「ハゼ釣り」でしょう!
大都会から田舎までどこでも簡単に釣ることができるマハゼは、もっとも身近な釣りのターゲットです。
今回はTSURI HACK TVのロケとして、都会を流れる多摩川河口部でハゼ釣りを楽しんできました。
エサ縛りがございます
TSURI HACK TVの撮影は、毎度なんかしらの“お題”があるんですが、今回はエサ縛りです。
ハゼ釣りに最強と言われることがある『ボイルホタテ』について、検証して欲しいとのこと。
これは、今回は楽勝ゲームです!
ボイルホタテがどれだけ優れているのか検証します
今回の記事ではTSURI HACK TVの撮影を振り返りながら、ボイルホタテとハゼ釣りの相性の良さをお伝えできれば良いなと思います。
ボイルホタテがハゼ釣りに適していると感じたコト
とにかく手返しが良い
ボイルホタテを使う最大の利点は、ズバリ“手返しの良さ”でしょう。
針にホタテを付けるのにかかる時間は、わずか……2秒です。たった2秒ですよ!
1日で100匹以上ものハゼを釣る、数釣りの達人たちが好んでホタテを使う理由は、エサ付けの速さなんですね。
ボイルホタテはエサ持ちが良い&キャストしても問題ない!
ボイルホタテは比較的柔らかく、ハゼの食い込みが良いエサであるのにも関わらず、針から取れにくいというエサ持ちが良好なんです。
ちょい投げでハゼを狙う場合のキャストでも、針からホタテが外れることはありません。
ボイルホタテはアタリが多い!ニオイが効いているかも
ボイルホタテは加熱処理されているので、先入観として集魚力に欠けているようなイメージがありますよね。
でも、心配ご無用です! ハゼたちは、茹でてあってもボイルホタテのニオイと味が大好きなようです。
ボイルホタテは虫エサが苦手な人でも触れる
アオイソメや石ゴカイなど、生きた虫エサを触れないような方でも、食材であるボイルホタテなら触ることができますよね!
虫エサに抵抗感がある初心者の方にも扱いやすい。というのもボイルホタテの長所と言えるでしょう。
秋から初冬の「落ちハゼ」の釣り方について
ハゼ釣りのシーズンと仕掛けについて
一般的に6月から12月までがハゼ釣りのシーズンといわれ、約半年のシーズンの間でハゼは少しずつ住み家を変えながら成長していきます。
ハゼ達が岸近くの浅場に出てきている時期は、延べ竿を使ったウキ釣りで簡単に釣ることができますよ。
一方で、10月以降になると少し深みにハゼ達が移動しますので、リール竿とオモリ付きの仕掛けでちょい投げで狙うようになります。
落ちハゼはちょい投げがオススメ
今回10月に多摩川河口域に釣行しましたが、既にハゼ達は深みに移動を始めた頃でした。
周りの釣り人の方から「ちょい投げが良いよ!」と教えていただいたので、ルアーロッドで実釣開始。
余裕がある場合は、ウキ仕掛けとオモリ仕掛けの両方を用意して、周りのハゼ釣り師に状況を尋ねてみると良いでしょう。
ささめ針 ハゼ片天君
ささめ針 ハゼ玉ウキ
大きさの異なる針を用意するのがコツです
ハゼ釣りでたくさん釣る為のコツとして、エサももちろん重要ですが、同じくらいハゼの大きさに針を合わせることも大事なんです。
ハゼは7cm前後から釣りの対象になってきますが、大きいものでは20cmを超えることもあります。
ハゼの大きさは時期や地域によって様々なので、いくつかの種類を用意して現場で釣れているハゼに合わせて交換すると良いでしょう。
僕は釣れるハゼが10cm前後の時は金袖の3~4号、15cm前後の時は金袖かハゼ針の6号前後を使っています。
がまかつ 糸付 金袖針3号
がまかつ 糸付 新ハゼ 6号
オススメしたいハゼ釣りエサ!ボイルホタテの付け方
ボイルホタテのエサになる部位
スーパーで市販されているボイルホタテにはヒモが付いているものがありますが、使用する部位は貝柱の部分です。
ちなみに「生のホタテ」でも問題なく釣れますが、貝柱が柔らかくてエサ付けが難しいので、購入する際はボイルホタテをオススメします。
ボイルホタテの付け方
貝柱の側面に針を引っかけて、そのまま「ぺりっ」と引き剥がしましょう。
すると、繊維状の貝柱が数本だけ程よく針に引っかかりながら剥がれるはずです。
エサ付け“超簡単”で“とにかく早い”!
ボイルホタテの付け方はこれだけです! ホントに2秒で終わりです。
一投目からボイルホタテでハゼが釣れました!
開始早々、ボイルホタテにハゼが食いついてきた
実釣したのは、干潮からの上げ潮でした。ハゼは潮の満ち引きに合わせて移動を繰り返す魚ですので、潮位によって良く釣れる場所が異なります。
一般的には、満潮前後がハゼ釣りには良い時間帯と言われますよ!
釣りを始めた時は潮が低かったので、20mほど仕掛けを投げると、1投目からハゼが掛かってきました。
やっぱり良く釣れます。
仕掛けを「動かして・止める」を繰り返して広範囲を探ろう
自ら動いてハゼにアピールしてくれるアオイソメや石ゴカイと違って、活きエサではないボイルホタテには動きがありません。
動くものに対して好奇心旺盛なハゼをボイルホタテで釣るには、小刻みに仕掛けを動かしてあげると良いでしょう。
「チョンチョン♪」と竿で仕掛けを10cm程引きずって、5秒止める。また引いて、止める。
ハゼが溜まっている場所がわかれば連発だ!
仕掛けを引いてくると、ハゼが良く当たる場所が毎回同じということに気づくかもしれません。
広い河口の中でも、ハゼ達は群れと呼べるレベルではないものの、潮位変化に合わせて居心地の良い場所にかたまっています。
なかなかハゼが釣れない時は、積極的に投げる距離や角度を変えてハゼの溜まっている場所を探してみましょう。
ボイルホタテの凄さは充分分かったところで……
ボイルホタテでハゼがたくさん釣れましたので、ここからは僕の素朴な疑問を検証していきます。
コンビニで入手可能な裂ける系のエサを3種類買ってみました。そもそも、ハゼが釣れるのかすら分かりません(笑)
ボイルホタテ以外の裂けるエサを試してみる
エントリーNo.1【カニカマ】
まず使ってみたのは『カニカマ』。言わずと知れた、カニの風味が楽しめる魚のすり身ですね。
ボイルホタテよりも柔らかく、針に付けるのにやや時間がかかりましたが、はたしてカニカマでハゼは釣れるのか……。
カニカマでもハゼは釣れる!
何度かエサが取られながらも、3匹のハゼを釣ることができました。
アタリ自体は多かったので、カニカマは“ハゼが釣れるエサ”といっても良さそうです。
ボイルホタテと比べると、エサの柔らかさとニオイによる集魚力に難ありといったところでしょうか。
エントリーNo.2【サラダチキン】
これは、コンビニで思いついたエサですね。きっと繊維質で裂けるでしょう! と期待したのですが、全然ダメ。柔らかくて針に付けるのが大変です(笑)
エントリーNo.3【さけるチーズ】
さけるチーズは他のエサと比べて圧倒的に硬く、引っかけて引っ張るだけで針には付きました! が……アタリはほとんどありませんでした。
ホタテに戻すと連続でハゼが釣れます
むしろ夕マヅメも相まって、活性が上がっているようで毎投ハゼが掛かってきます!
やっぱりボイルホタテは凄く釣れるエサだな! って実感することができました。
ハゼが、本当に味わって食べている感じが竿先に伝わってくる気がします。
ボイルホタテの短所を考えてみる
釣具屋で売っていない
終始、ボイルホタテを褒め続ける記事となってしまったので、少しボイルホタテの短所を考えてみましょう。
最大の欠点は、釣具屋で売っていないことでしょうか。わざわざスーパーに寄るってのが少々面倒くさいですよね。
ゴカイ類よりもアピール力に欠けているかもしれない
もう一点。やはりアオイソメや石ゴカイといった活きたゴカイ類よりはアピール力で劣る気がします。
寒い季節など、仕掛けをあまり動かさない場合はやはりゴカイ類の方が良いかもしれませんね!
半信半疑だと釣れるものも釣れなくなることがありますので、初めてボイルホタテを使う場合は、精神安定剤として石ゴカイも持っておくと良いでしょう(笑)
みなさんも、ハゼ釣りに出掛ける機会があれば、ぜひボイルホタテをお試しくださいね!
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