メナダって美味しい?
ボラが泥地に生息するのに対し、メナダは砂地を好むせいか身はボラほどの臭味はありません。メナダの切り身は塩焼き、洗い、鍋物の具材として利用されます。
皮の直下の身は赤茶の身をしていてやや泥臭さがあります。ボラは寒ボラと呼ばれ冬が美味しいとされていますが、メナダは逆に夏が美味しいとされています。ボラ同様メナダの卵巣は塩漬けにする事でカラスミが作られます。
刺身
皮付近の身は赤褐色をしていてやや臭味もありますが、ボラに比べると泥臭さは無く白身は透明感のある白身です。血合いも美しくクセも臭みもなく歯ざわりの良い触感をしています。
甘味が豊かで旨味の強い魚ですが、メナダに限らず釣魚を捌いて生食する場合は、有害異形吸虫(寄生虫)には十分気をつけてください。
塩焼き
皮付近に独特な風味があり身離れがよく 程よい繊維質で美味しいです。メナダにはボラ同様ソロバンと呼ばれる発達した幽門がありボラ・メナダのソロバンは珍味として有名ですが、ソロバンを塩焼きにすると鳥の砂肝を柔らかくしたような食感があり大変美味です。
ソロバンの中には砂が入っている事もありますのでよく洗って召し上がってください。綺麗に洗えない場合は半分に切って洗うのもおススメです。
煮付け
煮付けられたメナダは、しっとりとした繊維質の身に煮汁がしみて大変美味しくなります。身はしっかりしているので、煮付けても型崩れすることなくホロホロとした触感が楽しめます。皮付近に独特な風味があるので、気になると言う方は臭味消しに生姜を入れてみるとよいでしょう。