ボラそっくりな高級魚“メナダ”!生態や食べ方を解説

2019/01/31 更新

メナダはボラ目・ ボラ科の魚。食用としてはあまり好まれないボラにそっくりな見た目ですが、その味は臭みもなく非常に美味であることから高級魚として扱う地域もあるほど。美味しいメナダの食べ方や釣り方を紹介します。


アイキャッチ画像出典:ウィキメディア・コモンズ

メナダってどんな魚?

メナダの画像 メナダはボラ目ボラ科の魚種で漢字では『目奈陀』。最大100センチにもなる大型の魚種です。ボラ同様大きさや年齢で呼び名を変える出世魚で、姿形や生息域などはボラと似ておりボラとの判別の難しい魚ですが、味はボラよりも臭味が少なく美味しい魚だといわれています。

九州以北の日本各地に生息し、有明海や瀬戸内海を中心とした西日本では美味な高級魚として取り扱われます。メナダになじみの薄い東日本ではボラと混同して取り扱われ流通に乗る事が無く馴染みの薄い魚です。

メナダの分布・生息域

メナダ
提供:arichi
メナダは九州以北の日本、中国、朝鮮半島、沿海州、アムール地方の内海、河川、汽水息に生息しています。日本では九州以北の近海に広く生息していますが、ボラに比べると冷水を好むため北海道ではボラよりも数多く生息しおり、九州地方では有明海にしか生息していないとされています。

メナダの生態

メナダは比較的水質汚染に強く、海底に蓄積した機物粒子であるデトリタスやプランクトン、藻類、甲殻類、多毛類などを捕食します。ボラ同様汽水域に生息すいる魚ですがボラほど淡水に強い訳ではなくボラほど上流に遡上しないと言われています。

体長は100センチほどまで大きくなり、東日本での産卵期は10月頃ですが西日本では3月下旬から5月上旬が産卵期です。

メナダの特徴

メナダはボラとよく似た見た目で、横から見た時は頭部が小さく見えますが、縦扁しており上から見た時は頭部が大きくエラの張った様に見えます。背面は青色で腹面は白銀色をしておりウロコは大きく、目は赤みを帯びています。

上唇は下方に曲がっており口を閉じると外部に飛び出して見え赤い色をしている事から緋口(ヒクチ)、朱口(シュクチ)と呼ばれる事もあります。

メナダの地方ごとの呼び名

メナダは地方ごとに多くの地方名を持っており、岡山県備前市ではアカメ、石川県七尾市ではアカメボラ、広島県・熊本県シクチ、岡山県シュクチ、三重県などではナヨシ、九州有明地方ではヤスミなどと呼ばれています。瀬戸内海地方でシクチ・シュクチと呼ばれるのは緋口、朱口が訛った物といわれています。

メナダとボラの見分け方

メナダとボラの外見は非常によく似ており両種の鑑別はメナダの目の黒点の周りは赤味を帯びた黄色であるのに対しボラは目の黒点の周りは白色になっています。メナダの唇付近も目の回り同様、淡い黄色~朱色をしています。

ボラの胸ビレの付け根には青い斑があるに対しメナダの胸ビレには青い斑はありません。また、ボラの目には脂瞼と呼ばれるコンタクトレンズ状の器官がありますが、メナダには脂瞼が無いのも判別のポイントとなります。

メナダって美味しい?

メナダ ボラが泥地に生息するのに対し、メナダは砂地を好むせいか身はボラほどの臭味はありません。メナダの切り身は塩焼き、洗い、鍋物の具材として利用されます。

皮の直下の身は赤茶の身をしていてやや泥臭さがあります。ボラは寒ボラと呼ばれ冬が美味しいとされていますが、メナダは逆に夏が美味しいとされています。ボラ同様メナダの卵巣は塩漬けにする事でカラスミが作られます。

刺身

皮付近の身は赤褐色をしていてやや臭味もありますが、ボラに比べると泥臭さは無く白身は透明感のある白身です。血合いも美しくクセも臭みもなく歯ざわりの良い触感をしています。

甘味が豊かで旨味の強い魚ですが、メナダに限らず釣魚を捌いて生食する場合は、有害異形吸虫(寄生虫)には十分気をつけてください。

塩焼き

皮付近に独特な風味があり身離れがよく 程よい繊維質で美味しいです。メナダにはボラ同様ソロバンと呼ばれる発達した幽門がありボラ・メナダのソロバンは珍味として有名ですが、ソロバンを塩焼きにすると鳥の砂肝を柔らかくしたような食感があり大変美味です。

ソロバンの中には砂が入っている事もありますのでよく洗って召し上がってください。綺麗に洗えない場合は半分に切って洗うのもおススメです。

煮付け

煮付けられたメナダは、しっとりとした繊維質の身に煮汁がしみて大変美味しくなります。身はしっかりしているので、煮付けても型崩れすることなくホロホロとした触感が楽しめます。皮付近に独特な風味があるので、気になると言う方は臭味消しに生姜を入れてみるとよいでしょう。

メナダの釣り方

メナダは生態もボラに似ていますが、ボラほど大きく回遊するわけではないのでメナダを狙って釣るのは難しいかもしれません。あえてボラを狙って釣ろうと言う釣り人は少ないかもしれませんが、メナダもボラと同様のタックルで釣る事が出来ます。

メナダは河川の河口付近の汽水域や港湾内深部の多少水のにごった所を群れで回遊してくるので、波止場や堤防などの近場からでも狙うことが可能です。

サビキ釣り

メナダは砂泥の中のデトタリスや甲殻類を好んで捕食しているので、サビキ釣りで用いるコマセは格好のエサとなります。コマセを使ったサビキ釣りでメナダを釣る事が出来ますが、メナダを狙うのであれば、2号以上の太いハリスを選んでおかなければ、メナダが掛かった時にメナダの突進力にハリスが切れてしまいます。

サビキ釣りのタックル

サビキ釣りは解凍した冷凍アミエビをカゴにいれ、そのカゴの上または下に複数の針が縦に並んで付いたサビキ仕掛けを付けた物です。餌さカゴを仕掛けごと海中に落とせば針の付いた仕掛けの周りに煙状にエサが巻き上がりエサを食べようとする魚が針掛かりします。

豆アジや小サバ、イワシなどをターゲットにした仕掛けですが大型魚種のメナダやイシダイの稚魚であるサンバソウなどの魚も釣る事ができます。


メナダが釣れたら食べてみる価値がありそう!

メナダ ボラは釣り人の間では外道の代表格でありますが、ボラと似たメナダは有明海地方では美味しい高級魚として取り扱われ、瀬戸内海地方でも人気の食材となっている魚です。外道が釣れたと思ってもよくよく調べてみたら実は美味しい魚だったと言うことも……。 実は毒を持っていたという事もありますので釣った魚のことをとよく調べて楽しいフィッシングライフを送りましょう。

メナダの画像
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