アジの釣り方②『カゴ釣り』
カゴ釣りは仕掛けを投げて、沖合に居るアジを狙う釣り方です。サビキ釣りよりも大型を狙いやすく、遠くのポイントに居るアジを狙えます。
カゴ釣りでは時にメジナやマダイもヒットすることがあり、どんな魚が釣れるか分からない楽しみもあります。
カゴ釣りの仕掛け

カゴ釣りで必要となる道具は、遠投竿、リール、道糸、ウキ止め、ウキ、カゴ、仕掛け、コマセ、付け餌。
サビキ釣りよりも道具が多いため、仕掛けを自分で組んだり結んだりするところも多くなります。最低限、金具に糸を結ぶ方法を練習して挑戦するのが良いでしょう。
▼遠投竿

カゴ釣りでは仕掛けの総重量が重く、遠くまで投げる必要があるので専用の遠投竿を使います。
磯用の3~4号で長さ4.5メートル前後のものがおすすめです。遠投竿はスペックに「遠投」と入っていることが多いので、それも目安にしながら選んでみましょう。
▼リール
カゴ釣りには中型スピニングリールがおすすめ。大きさは3000~4000番で、道糸4号が150メートル程度入るものを選びましょう。
小型のものではカゴ釣りで使う道糸が必要分巻けず、巻き上げの力が弱いので注意が必要です。
▼道糸
アジのカゴ釣りで使う道糸は、ナイロンラインの4号が基準です。
ラインが細いと投げた時の衝撃で仕掛けが切れてしまったり、逆に太いと飛距離が出しにくくなったりします。リールには150メートル程度巻いておきましょう。
▼ウキ止め
ウキ止めは仕掛けのタナ(水深)を固定するためのアイテム。ウキ止めには編み糸とゴムのものがあり、自分が好きなものを使って構いません。ウキ止めは様々なサイズがあるので、道糸の太さに合ったものを選ぶようにしてください。
▼ウキ

ウキの大きさはカゴの重さに合わせて選びます。ウキの大きさ(浮力)は数字で表されていて、アジのカゴ釣りでは5~10号程度を使います。
カゴの重さが5号であれば5号のウキ、10号であれば10号のウキのように、数字が同じものを使えば大丈夫です。
▼カゴ

カゴ釣りでは仕掛けの上側にカゴを取り付けるのが基本。カゴの種類は様々ありますが、クッションゴム付きのもの、もしくは天秤式のものがおすすめです。
クッションゴム付きのものは口が弱いアジを取り込みやすく、天秤式のものは投げた時に仕掛けが絡みづらい特徴があります。またオモリが付いたものと自分で取り付けるものがあり、後者の場合はウキと同じ号数のナス型オモリを取り付けて使うようにしてください。
▼仕掛け
仕掛けは1~2本針が付いたものを使います。釣れるアジは良型が多いので、針の大きさは7~10号がおすすめ。
また針にはサビキ釣りと同じようにスキンが付いているものもあり、こちらは餌取りが多く餌を取られがちな時に持っておくと重宝します。
▼コマセ
カゴ釣りのコマセにはアミエビや小型のオキアミを使います。小型のオキアミを使う場合は、カゴの網目が小さすぎるとコマセが撒けないので注意しておきましょう。
また集魚効果を高めることと、遠投時のコマセの持ちをよくするため、コマセに集魚剤を混ぜておくのもおすすめです。
▼付け餌

アジのカゴ釣りでは小型のオキアミを付け餌として使います。基本的には生のオキアミを使い、餌取りが多い場合にはボイルのオキアミがあるとよいでしょう。
針に付ける際は遠投しても外れにくい「背掛け」がおすすめです。
基本的な釣り方
まずはカゴの7~8分目までコマセを詰めて、仕掛けを遠投します。遠投してウキ止めがウキに到達したら、竿を煽ってカゴからコマセを撒き、アジのアタリを待ちましょう。
しばらく待ってもアタリが無い場合は、再度竿を煽ってコマセを撒きます。ウキにアタリが出て沈んだら合わせを入れて、一定のスピードを保ちつつ巻き上げて取り込みを行ってください。

