イカナゴってどんな魚?

イカナゴは、スズキ目ワニギス亜目イカナゴ科に属する海水魚。食用として人気が高く、関西地方では「くぎ煮」が郷土料理として親しまれています。
釣りの対象にはなっていませんが、スズキなどのフィッシュイーターのベイト(=捕食対象)となることがあります。今回はこのイカナゴという魚についてご紹介します。
生息域・分布と釣れる時期

沖縄を除く日本各地に生息しているイカナゴ。内湾の砂地を好み、春に漁獲される稚魚は重宝さています。また、冷たい海水を好む傾向があり、南の海域においては夏場砂に潜って「夏眠」を行うこともある魚です。
イカナゴの特徴
イカナゴは紡錘形(ぼうすいけい)で細長い形をしています。口は下顎が付きだしていて、腹ビレがないことも特徴です。このとがった形を「いかる」と表現し、「いかり魚」からイカナゴの名前がつけられたと言われています。
生態・性質
イカナゴの産卵シーズンは12~5月まで。南の暖かい水域から始まり、北に行くにしたがってだんだんと遅くなる傾向にあります。
餌はプランクトンを食べていて、最大で25センチほどの大きさにまで成長します。稚魚は特に成長が早く、1年で13センチ前後になると言われています。
一度は味わうべし!イカナゴのくぎ煮

栄養価が高くて、さまざまなレシピに合うイカナゴ。代表的なのは関西の郷土料理である「くぎ煮」ですが、その他にも美味しく食べられるレシピが多数あります。ここではイカナゴにおすすめの調理法をご紹介します。
イカナゴのくぎ煮
イカナゴで最も有名な調理法がくぎ煮。醤油、酒、砂糖などの調味料で甘辛くした家庭料理で、癖になる味わいはご飯の供としても酒のつまみとしても最高です!
今でこそイカナゴを代表する調理法となっていますが、元々は漁を行う期間が短いイカナゴを出来る限り長期間保存するための方法がくぎ煮だったようです。
めろうどの刺身

20センチを越えるイカナゴは「めろうど」と呼ばれ、脂が良く乗っている身は刺身で食べると絶品です。調理の際は3枚におろし、皮から綺麗に身を外すようにしてください。
みんなが作ってるイカナゴレシピ
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イカナゴ漁の解禁日っていつ?

兵庫県瀬戸内では春の風物詩となっているイカナゴ漁。漁獲された新子は毎年行列が出来るほど美味しく人気がありますので、漁の解禁日を事前にチェックしておくと購入しやすいでしょう。ここではイカナゴ漁の解禁日についてご紹介します。
解禁日はいつ?

イカナゴ漁の解禁日は、生育の状態を見てから決められるので毎年解禁日が異なります。決まっていることは毎年2月20日以降ということのみで、資源量を確保するために、解禁前に漁獲サイズ等の確認や試験漁を行って解禁日は決められてます。
また、解禁になっても漁の期間は短いので獲れたイカナゴは貴重となっています。
イカナゴの新子を求めて行列も!

イカナゴの新子は解禁初日はなんと1キロ当たり数千円の値段が付くことも。漁獲量や天候によって価格は大きく変わるようです。
新子が市場に出回るころになると、くぎ煮を作る甘辛い匂いが町中にあふれることも春の風物詩となっています。
イカナゴパターンが激アツ!おすすめルアー
イカナゴの生息する砂地がある場所では「イカナゴパターン」なるものが存在しています。イカナゴを追うスズキやアジ、青物まで、様々なフィッシュイーターが狙えるパターンで、攻略できれば爆発的な釣果を上げることが可能です!
ここではイカナゴパターンの肝や攻略におすすめのルアーをご紹介します。
イカナゴパターンの肝

イカナゴは水中を泳ぐときには体をうねらせるようにして泳ぎますので、イカナゴパターンではこの動きを真似できるルアーを使うことが必要です。
また、地域によってイカナゴが行動する時間帯は異なっていて、泳ぐレンジもその時々で変わりますので、自分が釣行するポイントではどのようになっているのかを探り当てることが必要となります。
長いボディでイカナゴの動きをイミテート
うねりアクションと味・匂いで魚にアピール
スカートの繊細な動きが特徴的な疑似餌
無警戒のイカナゴにそっくりなアクション
細長いボディーはイカナゴそのもの
イカナゴについてもっと知ろう!

イカナゴは食べてとても美味しい魚で、解禁直後の新子はぜひ味わってみたいものです。また、フィッシュイーターにとっても重要なベイトフィッシュとなるので、イカナゴパターンに遭遇したときはぜひおすすめのルアーで攻略してみてください!



