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ヨーロッパオオナマズ

ヨーロッパオオナマズの最大記録は?世界最大級の怪物ナマズに迫ってみた

ヨーロッパオオナマズは、ナマズ目ナマズ科ナマズ属の淡水魚。世界最大級のナマズで、体長は5メートルを超えるという説まである怪物ナマズ。ヨーロッパオオナマズの世界記録や生態、釣り方にまで迫ってみました。

目次

アイキャッチ画像提供:XstreamTours

ヨーロッパオオナマズという魚について

ヨーロッパオオナマズ

ヨーロッパオオナマズは条鰭綱ナマズ目ナマズ科ナマズ属に分類される大型淡水魚。日本のビワコオオナマズやマナマズに非常に近い容姿をしています。最大の違いはそのサイズで、2メートルを越える巨大なサイズに成長します。

ヨーロッパオオナマズは現地で“ウェールズ”と呼ばれており、ブッコミ釣りの対象魚として人気があります。また個体によってはルアーへの反応も良く、ルアー釣りの対象としても扱われます。小型のヨーロッパオオナマズは食用にもなり、ヨーロッパ各国において“キャットフィッシュ”としてレストランで提供されています。

ヨーロッパオオナマズの形態的特徴

出典:TULALA

ヨーロッパオオナマズは海外のナマズにしては珍しく、私たち日本人がイメージする“ナマズ”そのものの形態をしています。長いひげ、ヤスリ状の無数の小さい歯、尾びれまで繋がった長い尻ビレなど日本のナマズそっくりの特徴を持っています。

体色は日本のナマズと少し異なり、緑がかった茶色をしています。腹は薄黄色か白色の個体多いです。

ヨーロッパオオナマズの分布・生息域

ヨーロッパオオナマズの生息域

出典:PIXTA

ヨーロッパオオナマズは名前の通りヨーロッパに分布しています。中央、南、西ヨーロッパやバルト海、カスピ海近辺など分布域は非常に広い範囲に及びます。大きな湖や水深のある川、流れの遅い川に好んで生息します。川底にある障害物や穴に身を隠していることが多いです。食用や釣りのため、池で養殖されることもあります。

ヨーロッパオオナマズの生態・生活史

ヨーロッパオオナマズ

ヨーロッパオオナマズは肉食で、ミミズ等の環形動物から昆虫、甲殻類、魚等を中心に捕食しています。大きい個体になるとネズミなどの小動物の他、時にはアヒルやハトなどの鳥類も食べることも。

口が非常に大きいため水面で動くものは何でも食べてしまう習性があるのです。こういった生態も日本のナマズそっくりですね。繁殖期は春で、オスはメスが生んだ卵を守る習性があります。

ヨーロッパオオナマズは日本にもいる?

ヨーロッパオオナマズ

出典:TULALA

ヨーロッパオオナマズは元来日本に生息していない魚ですが、日本の川や池での目撃、捕獲が度々報告されています。元々ペットとして熱帯魚店で販売されており、飼いきれなくなった飼い主が屋外に放流したことがその原因です。

以前、東京の中川で大きなサイズのヨーロッパオオナマズが釣り上げられたことが話題になりました。滋賀県の公園内にある池ではアルビノの個体が見つかったことがあります。

ヨーロッパオオナマズの最大記録

ヨーロッパオオナマズ

超大型淡水魚であるヨーロッパオオナマズは最大5メートル体重は400キログラムに達すると言われることもあります。根拠となる400キロのヨーロッパオオナマズはドニエプル川で捕獲されたとされていますが、これには正式な記録は残っておらず、信憑性は決して高くないというのが定説です。

信憑性の高い記録としてはイタリアのポー川で見つかった体長2.78メートル、体重144キロの個体が最大です。釣りにおいてのIGFA(釣りの世界記録認定機関)における記録は134.97 キロです。以上を踏まえて、長さと重さの比率を考えても、5メートル400キロの前述の記録はやはり信憑性が低いと言えます。

ヨーロッパオオナマズは人間を襲う?

ヨーロッパオオナマズの大型個体は稀に人間を襲うという報告があります。オーストリアの新聞では巨大な個体を素手で獲ろうとした釣人が、右脚を水中に引き込まれたという記事を2009年8月5日に掲載しました。またテレビ番組においてもフランスで大型個体に噛みつかれた男性のエピソードが紹介されています。さらには犬が被害にあったという報告も。

しかしながら、必要以上に恐れることはありません。仮に人間がナマズの前を泳いでとしても人間を餌とは認識するとは考えにくく、飛沫を出すなど何かのアクションがきっかけで反射的に噛み付いたと考えるのが自然でしょう。

ヨーロッパオオナマズを釣るには

ヨーロッパオオナマズ釣り

欧州においてヨーロッパオオナマズは人気の釣り対象魚です。最もオーソドックスなペレットを用いたブッコミ釣りから、死餌を用いた釣り、ルアー釣りなど釣り方は多岐にわたります。

淡水魚において2メートルを越える対象魚というのは世界を見渡しても非常に少なく、メコンオオナマズやピラルク等と並んで、世界屈指の超大型ゲームフィッシュといえます。

2メートルを越える大物を狙うとすれば、ルアー釣りではなくペレットを用いた餌釣りがメインとなるでしょう。今回は餌釣りのタックルや仕掛けをご紹介します。

ヨーロッパオオナマズの釣り方

ヨーロッパオオナマズのエサ

ヨーロッパオオナマズ狙いの仕掛けは非常にシンプルな誘導式のオモリを用いたぶっこみ仕掛けです。オモリは100号から150号ほどを使用します。ラインはPE6号から10号がオススメ。匂いの強いペレットを鯉釣りのように、フックから伸ばしたリーダーの先端に通します。

これをナマズが居るポイントに投入してアタリが来るまで待つのが基本的な狙い方です。場所によっては魚の死餌を用いるところもあります。

ヨーロッパオオナマズを釣るためのタックル

ヨーロッパオオナマズ釣りのタックル

ヨーロッパオオナマズは超大型魚であるため、強いタックルが必要です。ブッコミ釣りのため感度や軽さはあまり重要でなく、中~低弾性の厚巻カーボンロッドかグラスロッドがよいでしょう。岸から狙う際は8フィート以上、ボートからの場合は短くても問題ありません。リールは使うPEラインを150~200メートル巻けるものがよいでしょう。

キングオクトパス Laulau 8.5 GT-B

全長: 8.5ft
自重:582g
仕舞寸法 : 540mm
継本数 : 4+1
ルアー重量 : -300g
適合ライン : PE 5 - 8号

ツララ エルホリゾンテ 83

全長:8.3ft
自重:250g
ルアー重量:18-300g
適合ライン:MAX30lb/PE10号

シマノ オシアジガー 2000NRHG

自重:595g
ギヤ比:6.2
最大ドラグ力:10kg
糸巻量1:PE 3号-400m、4号-300m、5号-220m
巻上長:117cm

ヨーロッパオオナマズが釣れる場所

ヨーロッパオオナマズ

出典:PIXTA

ヨーロッパオオナマズはヨーロッパの各地で狙うことが出来ます。有名なのはイタリアのポー川やスペインのエブロ川、中欧にまたがって流れるドナウ川などです。ヨーロッパオオナマズは意外なほど都会の川にも生息しています。

観光地のすぐそばで2メートルを越える淡水魚を釣ることが出来るので、通常の海外旅行中、1日だけガイドを雇って挑戦することも可能です。アクセスが良いのは本場ヨーロッパ諸国ですが、近年は大きいサイズを狙って釣ることが難しくなってます。そんな方にはカザフスタンがオススメです。日本からも釣りツアーが出ています。

都会のモンスターフィッシュ

ヨーロッパオオナマズ

超大型淡水魚といえば、アマゾンなど秘境の川や湖にいるイメージが強いですが、ヨーロッパオオナマズは大都会の中を流れる川で悠々と泳いでいます。観光客は目の前の川に巨大なナマズが生息していることを想像もできないでしょう。さらには気づかないうちにレストランで食材として出会っている可能性も。

ヨーロッパオオナマズ専門のガイドツアーなどもあるので、いつかはチャンレンジしてみたい魚ですね!