アラバマリグはどんなリグ?
アラバマリグとは、ワイヤーを使って複数のルアーを付けるリグ(仕掛け)。ワイヤーを複数分岐させ、その先にルアーを何個も付けることで、小魚の群れを演出します。その仕掛けの姿が、傘の骨組みに似ていることから、別名「アンブレラリグ」とも呼ばれています。
小魚の群れを追うビッグバスがをターゲットとしたリグとして普及しています。
ジークラック メリージー 150
自重:12g
付属:ローリングスナップ5個付き
アラバマリグの収納に便利なアイテム
釣果を叩き出す必殺リグのアラバマリグですが、難点はそのかさばる形状。収納時はルアーを取り外し、スナップ同士を連結するなど、広がりを抑えなければなりません。セッティングや収納に時間がかかってしまうと、大切な時合いを逃してしまう可能性もあります。
そんなとき便利なのが、アラバマリグ専用に設計されたケース。簡単に出し入れでき、しかも一つのケースで何個も収納できます。
アラバマリグの注意点
圧倒的なインパクトでバスを刺激するアラバマリグですが、使用が禁止されている場合があります。フックが何個も付いているために根掛かりが多く発生し、環境破壊につながりかねないという理由で禁止されている場合や、スレ掛かりしやすいため、生育個体の保護の目的で禁止されているようです。
大会だけでなく、釣り場によっても禁止とされている場所があるので、アラバマリグを使用する場合は、事前に確認を行うことをおすすめします。
アラバマリグで狙える魚
バス釣りで大流行し、高い人気を誇るアラバマリグ。しかし狙える魚は、ブラックバスに限りません。アラバマリグは小魚の群れを演出するリグなので、フィッシュイーターであればそのターゲットとなりえます。ここでは、アラバマリグで狙える代表的な魚をご紹介します。
シーバス
ブラックバスとの特性もよく似ていおり、ブラックバス同様、典型的なフィッシュイーターなので、小魚の群れを求めて移動していると言ってもいいでしょう。ソルトウォーターゲームでは、最もアラバマリグで狙いやすい魚です。
ヒラメ
ヒラメも獰猛に小魚を狙うフィッシュイーター。やはり小魚を求めて移動します。小魚の群れがあると徐々に近寄って、タイミングを見て捕食。ヒラメは底に潜んで上部をよく見ていて、ベイトがいれば水面まで勢いよくジャンプする遊泳力を持っています。アラバマリグを中~表層で泳がせることでヒラメの捕食スイッチを刺激しましょう。
カマス
カマスも獰猛なフィッシュイーター。小魚が群れるところにカマスも群れます。特にカマスは、警戒心が薄くて比較的釣りやすいターゲット。通常のルアーの場合でも、ルアーの届く範囲にいればだいたい釣れる魚ですが、さらにアラバマリグの場合は、その存在感で遠くにいるカマスを呼び寄せる効果も期待できるかもしれません。
青物
青物全般、典型的なフィッシュイーターです。特に青物釣りでは、小魚が青物に追われて水面を飛び跳ねる「ナブラ」が有名ですね。ベイトとなる小魚の群れがのどくらいいるかが青物釣果を左右するほどです。
アラバマリグの場合は、単体で小魚の群れを演出するので、青物に対するアピール力は抜群。他のルアーで釣れない状況でも釣果を出せる可能があります。
アラバマリグに適しているフックやワーム
特殊な構造を持ったアラバマリグ。ほとんどの製品は、フックやワームが別売りとなっています。どのようなフックやワームが適しているでしょうか?ここでは、ひとつの例としておすすめのワームとフックをご紹介します。
おすすめワーム
群れで泳ぐ小魚を演出するアラバマリグ。お好みのワームをセットして使うことができますが、複雑な構造のため、他のルアーのような激しいアクションは使えません。アクションが少ないので、自然と泳いでくれるようなワームがおすすめ。
特にシャッドテールワームであれば、小刻みに動くテールの波動でアピールしやすく、シルエットも小魚に近いリアルベイトを演出できて、おすすめのワームです。
フック
ワームのサイズに合わせてフックをセッティングします。アラバマリグにフックとワームを装着する際には、重量バランスが非常に重要。バランスが悪いと、リーリングしたときにくるくる回転してしまったり、左右どちらかに偏った泳ぎとなってしまったり、ワームがしっかりと泳がなくなってしまいます。バランスよいフックをセットしましょう。
アラバマリグのタックルセッティング
ルアーが何個も付く構造のアラバマリグ。リグ全体で1オンスを超えることも。アラバマリグは激しいアクションはありませんが、キャスティングとリーリングを繰り返して誘うので、タフなタックルが必要となります。ここでは、アラバマリグを快適に扱うためのタックルセッティングをご紹介します。
ロッド
ブラックバス用のロッドで、1オンス以上の重量ルアーを扱うことのできるスペックが必要です。H(ヘビー)~XH(エクストラヘビー)クラスがおすすめ。レングスも長いと飛距離が出ますが、複雑な構造でかさばるアラバマリグだと、ロングロッドは扱いにくくなります。取り回しが楽な7フィート前後がよいでしょう。
シマノ エクスプライド 173XH
自重:132g
継数:2本
仕舞寸法:188.3cm
ルアー重量:14-56g
リール
リールに対しては厳しい要件は求められません。スペックは20ポンド以上を100メートル程度巻くことのできるスペックのリールがおすすめ。ただ巻きのリーリングがメインアクションとなりますので、ハイギアではなくノールギアがおすすめです。
シマノ カルカッタコンクエスト 300/301
自重:325g
最大ドラグ力:7.0kg
巻取り長さ:76cm
ナイロン糸巻量(lb.-m):16-210/20-160/25-135
ライン
アラバマリグは、1オンスを超えることもある重いリグ。それをひたすらキャストし続けるため、細ラインでは持ちません。20ポンド前後、ナイロンやフロロだと5号前後がおすすめです。飛距離重視のPEラインでもいいのですが、飛距離はあまり期待できないので、ナイロンや擦れに強いフロロカーボンラインが良いでしょう。
アラバマリグの使い方
基本的に、ただ巻きのリーリングを繰り返すアラバマリグ。人気が急上昇したことで、次第に魚もスレてきています。フィールドや状況によっては、使い方に変化を付けることが必要となる場合もあります。
スローリトリーブ
スローリトリーブは、アラバマリグの基本的な使い方です。アクションではなく、群れの存在感でバスにアピールするので、ゆっくりと魅せるのが有効。トラブルも少ないので、最もおすすめの使い方です。
カーブフォール
フォールは喰わせのタイミングを作り出す、ルアー操作で重要な要素。中でもカーブフォールは、ラインをフリーにせずテンションをかけたまま、リーリングを止めてフォールさせるアクションです。ラインテンションが効いているので、ゆっくりとカーブを描きながら手前にフォールしていくのが特徴です。長く魅せられるので、高いアピール力を持っています。
フェイント
リトリーブから一瞬動きを止めると、フェイントになります。小魚の群れを追ってゆっくりと追ってくるバス。フェイントは小魚の群れを一瞬だけ止め、群れは乱れて隙が生まれます。その隙が、バスの捕食スイッチをオンにします。
スローリトリーブにカーブフォールやフェイントという変化を付けることで、アラバマリグがさらに効果的になります。特に喰い渋るようなときは有効です。
アラバマリグでビッグバスを狙ってみよう!!
群れを演出してビッグバスを狙い打つアラバマリグ。かさばる作りなので扱いところもありますが、そのアピール力は抜群。難しいテクニックがなくても、ビッグバスを釣り上げる可能性を秘めています。アラバマリグでビッグバスを狙ってみませんか。