ナンヨウカイワリについて
ナンヨウカイワリは、スズキ目アジ科ヨロイアジ属の海水魚。沖縄ではヒラガーラと呼ばれています。小魚や甲殻類を食べる肉食性で、体長40センチ前後の魚です。
特徴
ナンヨウカイワリは体色が全体的に銀色、口元から背の部分にかけて青緑、尾びれが濃いマリンブルーとカラフル。また、体側には黄色斑があり、先端が細長く伸びた背ビレと尻ビレも特徴です。
生息域
ナンヨウカイワリの生息域は、基本的に南日本。伊豆諸島や相模湾以南の太平洋をはじめとする暖かい海域。珊瑚礁のある浅場の環境を好みます。名についているナンヨウ(南洋)から取られています。
シガテラ毒を持つ魚?
シガテラは、熱帯の海洋に生息するプランクトンを、魚が摂取することで体内に蓄積されます。暖かい海域を好むナンヨウカイワリの生息する場所によっては、シガテラを有するプランクトンを摂取し、体内に毒素を蓄積している場合があり、注意が必要です。
▼シガテラ毒について紹介している記事です。
カスミアジとの違い
カスミアジを見分けるポイントは口元、体色およびヒレの色。ナンヨウカイワリの特徴と比べ、カスミアジの体色は、青い部分が多くあります。ヒレの色は、やや薄い色合いになっています。
シマアジとの違い
シマアジを見分けるポイントは体型やヒレの形。ナンヨウカイワリの体型は薄い長卵形であるのに対し、長楕円形。ヒレの形は、背ビレと尻ビレの先端が細長く伸びているのに対し、伸びません。その他に、尾ビレの形状にも違いがあります。