【真鯛狙いの船釣り“コマセ真鯛”】その釣り方と仕掛け、誘い下げのテクニックを解説
昔から人気の高い船釣りの『コマセ真鯛』。海の王様と称される真鯛を狙う釣法で、多くの釣り師を夢中にさせる釣りのひとつ。今回はコマセ真鯛の基本的な釣り方と仕掛け、より多く釣る為のコツをご紹介します!
2023/04/13 更新
制作者
sasaki sasa
幼少の頃から父に連れられ海や湖へ。
釣り好きが高じ、取材で日本全国を旅する日々を過ごしています。
皆さんの ”楽しい一日” のため、釣りの魅力や魚の魅力、タックルの情報をお伝えします。
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コマセ真鯛釣りとは
船釣りの対象魚として、絶対的な人気を誇るマダイ。春は産卵のため浅場に入ってくる乗っ込みシーズン、秋は荒食いのため数釣りが楽しめます。船での真鯛釣りは様々な釣り方がありますが、今回はコマセ真鯛釣りをご紹介します。
コマセ真鯛のシーズン(時期)
真鯛は全国の沿岸に分布しており、ほぼ1年中釣ることができます。最盛期は乗っ込みの3~6月、荒食いの9~11月ごろと言われ、真鯛狙いの船がひしめき合います。
コマセ真鯛の魅力
真鯛釣りと一口に言っても、タイラバや一つテンヤなど、様々の釣り方が確立されています。その中でも王道の釣り方といえば『コマセ真鯛』でしょう。
特に乗っ込みシーズンの3~6月ごろは産卵のために浅場に上がってくるため、タナ(水深)が合えば爆釣も夢ではありません。他魚種が釣れるのも嬉しいポイントです。
▼真鯛(マダイ)の習性や生態はこちら!
コマセ真鯛のタックル
警戒心がとても強く、なかなか簡単には釣れてくれない真鯛。シンプルな仕掛けながら、コマセの振り方やタナの取り方で釣果に差が出るため、非常に奥が深いのがコマセ真鯛釣りです。そんなコマセ真鯛のタックルの選び方をご紹介します。
竿
6対4から5対5の胴調子のものが使いやすいです。比較的穏やかな東京湾や相模湾など全長2.7メートル前後、荒れる場合がある静岡や日本海側では3メートル前後と長めの竿がおすすめ。
▼ シマノ アルシエラ マダイ 40-250
シマノから発売されているアルシエラマダイ。UDグラス素材をスパイラルXという特殊技術で締め上げることにより、しなやかでありながらしっかりとした粘りで真鯛を逃しません。
全長:2.50m
自重:345g
継数:2本
仕舞寸法:207.7cm
錘負荷:40-120号
▼ ダイワ リーオマスター SX 真鯛 M-270
ダイワより発売されているリーオマスター。真鯛、青物に焦点を当てたムーチングロッドになります。柔軟性、粘り強さは確保しながらも持ち重りやダルさをしっかり排除した専用ロッドです。
全長:2.70m
自重:175g
継数:2本
仕舞寸法:139cm
錘負荷:40-100号
リール
タナ取りの正確さや手返しの良さから、電動リールが主流となっています。PE3号が200-300メートル巻けるサイズが良いでしょう。
▼ シマノ 15 フォースマスター 800 右ハンドル
シマノより発売されている15フォースマスター。船釣りでのライトゲームに焦点を当てた電動リールで、アジから10kgクラスの青物まで幅広く対応出来る電動リールになります。
シマノ
15 フォースマスター 800 右ハンドル
ギア比:4.4
最大ドラグ力:11.5kg
自重:540g
PE糸巻量(号-m):2-470/3-300/4-230/5-180
最大巻上長:51cm
▼ ダイワ レオブリッツ S500J
ダイワより発売されているレオブリッツS500J。真鯛はもちろん、青物、イカ、金目鯛、ムツなどあらゆるターゲットを視野に入れてハイパフォーマンスモデルで、ハイパワーモーターの恩恵で安心したファイトを楽しめます。
ギヤ比:3.7
自重(g):795
最大ドラグ力(kg):15
標準巻糸量 (PE)(号-m):4-500、5-400、6-300
標準巻糸量 ナイロン(号-m):6-350、7-300、8-250
コマセ真鯛の仕掛け
地域や船宿によって仕掛けは変わってきますので、釣行前に確認しましょう。一般的には天ビン1.5~2ミリ径の腕長35~45センチ程度、クッションゴムは1.2~2ミリ径を1メートル前後と言われています。
道糸
PEラインが主流となっており、3号前後を200から300メートル巻いておくと安心です。10メートルごとにマーキングされているラインが視認性も良くオススメです。
仕掛け
ハリスは大型が出るシーズンはフロロカーボンの4号程度、状況によって3から3.5号を使いわけましょう。長さは6~10メートル程です。東京湾の久里浜では6~8メートル、剣崎沖では8~10メートルを使う人が多いようです。
クレハ(KUREHA)
ハリス シーガー 船ハリス 4号
がまかつ
真鯛王 オキアミカラー トップレス 8号
コマセ真鯛で使う餌
エサはオキアミを使います。尾の先端をカットし尾から針を入れて真っすぐにセットします。オキアミが丸まってしまうと、仕掛け投入時に回転してハリスがヨレてしまいますので、しっかりと餌を付けるように注意しましょう。
コマセ真鯛の基本的な釣り方
コマセ真鯛はシンプルな釣りなだけに、腕や仕掛けで釣果に差が出る奥の深い釣りです。ここでは、コマセ真鯛の基本的な釣り方をご紹介します!
船長からの指示ダナに仕掛けを落とす
この釣りはとにかく船長の指示ダナに合わせる事が重要です。マダイは、喰い気があると海底から上がってきて宙層でエサを食べ、海底に戻る動きをします。そのため、誰か一人のタナが合っていなかったり、仕掛けを着底させたりすると、他の人まで釣れなくなってしまうことがあります。
シャクリ方
指示ダナが50メートル、仕掛けの長さが8メートルだった場合、カゴビシを58メートル地点に置き、最初に大きく1回シャクリます。その後、指示ダナの50メートルまでカゴビシを巻き上げるまでに大きく1、2回シャクるというのが基本です。その後は置き竿にして待ちましょう。
コマセ真鯛のアタリのとり方
「ゴゴゴッ」と穂先が一気に引き込まれるような、大きいアタリが魅力のコマセ真鯛。アワセは胴から絞り込まれるまで待ってから入れます。乗っ込みシーズンは大型がヒットする事も多いので、ドラグは緩めに設定しておくと良いでしょう。
「誘い下げ」のコツ
誘い下げはマダイ釣りの誘いの中で、最も使用頻度の高いテクニックです。弱ってフラフラと落ちてくるエサを演出して食わせるイメージをしてみてください。ゆっくりと竿先を下げて、付けエサを落とし込んでいきます。
誘い下げのやり方
魚は動くエサに興味を示します。誘い下げはゆっくり動かすのが基本です。魚は落ちてくるエサに食いつく習性があるので、ゆっくり落ちるエサをイメージし、竿を操りましょう。
コマセ真鯛釣りで大漁を狙おう!

出典:PIXTA
様々な釣り方がある真鯛釣りの中でも、コマセを使い、底付近の真鯛を誘き寄せるコマセ真鯛釣り。強烈なアタリと強い引きが特徴で、たくさんの釣り人を魅了しています。コマセワークや誘い方を覚え、クーラーいっぱいの真鯛を狙いに行きましょう!