モクズガニの美味しい食べ方
モクズガニは非常に美味しいカニとして、日本では古来より重宝されてきました。様々な料理方がありますが、いずれにおいても共通して行うべきは泥抜きです。蓋ができる容器にモクズガニと少しの水をいれて、数日から1週間程度泥抜きをしましょう。
1日に1回程度換水を行えば、エアレーションなしでも活かすことが可能です。汽水域で捕れたモクズガニでも真水で問題ありません。また調理前は、綺麗に蟹の体をこすり洗いすることも重要です。関節部に汚れや砂が溜まりますので、たわし等でそれを取り除けば食事中、砂を噛むような不快感を避けることができます。
つがに汁(がん汁)
つがに汁(がん汁)とはモクズガニをまるごと使ったスープです。日本各地で食べられています。殻ごとつぶして、水に入れて、これを漉した液体を温めると、身が凝固し、ふわふわなものが汁に浮かんできます。
このふわふわしたものにカニの旨味が凝縮されており、汁自体にも旨味が広がります。モクズガニの美味しさを余すことなく味わえる料理です。
蒸しがに
蒸しがにはモクズガニを味わう上で、最も簡単かつ素材の味を堪能できる料理法のひとつです。モクズガニは生きたまま蒸します。蒸し器には、みそがこぼれないよう甲羅を下に置くのがコツです。茹で上がったカニには塩で簡単に味付けをします。
内子とともに甲羅の下にある身をしゃぶりながら食べるとモクズガニの美味しさを堪能できるでしょう。黒酢で食すと上海蟹を食べているような気分も味わえます。
炊き込みご飯
モクズガニならではの独特の風味を味わうなら炊き込みご飯がお勧めです。みそや内子の旨味がご飯に染み渡ります。生きたモクズガニを水から下茹でし、茹で上がった蟹の身とみそを一つ一つ取りだします。
カニを茹でた出汁に酒、薄口醤油、昆布を米と一緒に炊飯します。ある程度炊けてたところで取り分けておいた蟹の身とみそを入れ、再度炊くと美味しい炊き込みご飯が堪能できます。
カニパスタ
モクズガニのお洒落な料理法にパスタがあります。他のカニパスタと同じくトマトクリームがぴったり合うでしょう。オリーブオイルで玉ねぎ、ニンニクを炒めたあと、お好みの野菜類を炒めます。
次にトマト缶と調理したモクズガニを入れ、パセリなどのハーブ類やブラックペッパーで味を整えます。最後に生クリームをいれればソースは完成。後は茹でたパスタをソースに絡めるだけです。みそや内子のコクが堪らない一品です。