ヘラヤガラの獲物の捕らえ方
ヘラヤガラはその特徴的な細長い箆(へら)状の口で小魚や甲殻類を吸い込んで捕食します。体色を周りの環境に合わせて変えることも得意としていて、サンゴ礁や海藻に擬態しながらゆっくりと獲物に近づいて一気に吸い込んでしまう姿は圧巻です。食べられる小魚や甲殻類は何が起きたか分からないまま食べられてしまうのでしょうね。
ヘラヤガラの捌き方
ヘラヤガラを捌くときはまず鱗を綺麗に落としてから頭を落とし、三枚おろしにしてみましょう。皮は硬いですが、そのままにして調理したほうが食べやすいです。さらに身には硬い小骨が多いですが取り除こうとすると骨と一緒に身も付いてきてしまうので、こちらもそのままにしておいて食べるときに取るのがおすすめです。
小骨注意!ヘラヤガラのおすすめレシピ
全身に硬い小骨があり、食用としては向いていないとされるヘラヤガラ。しかし、食べにくさに相反して上質な白身が特徴で、とても上品な味わいがすると言われています。ここではヘラヤガラにおすすめの調理法をご紹介します。
潮汁
ぶつ切りにして水から煮出していくといい風味が味わえる潮汁。出汁が身から出るので軽く塩や味噌で味付けするだけでも十分美味しく食べることが出来ますが、昆布だしを入れてみるのもおすすめです。
唐揚げ
ヘラヤガラを唐揚げにするときは皮を残したままにしておき、小骨の多い身を骨切りをしてから揚げるのがおすすめ。しっかりと熱が通って香ばしくなるまで、じっくりと時間をかけて揚げてみてください。
煮付け
皮と身の間にゼラチン質を多く含んでいて、上品な甘みを味わうことが出来る調理法が煮付けです。ヘラヤガラは煮付けにすると身がほぐれやすくなるので、小骨を取り除きながら食べやすくなります。