ヘラヤガラってどんな魚?
ヘラヤガラは、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘラヤガラ科に属する海水魚。左右に平べったい体つきが特徴のヤガラの仲間で、泳がせ釣りやジギングで稀に釣れる事があります。
食用として市場に出回ることはほぼありませんが、上品な白身をしているとても美味しい魚と言われています。
ヘラヤガラの生息域・分布
相模湾から南の沿岸域に生息しているヘラヤガラ。水深30メートル未満の浅場を主な生息域としていて、海藻が多い場所やサンゴ礁帯を好む特徴があります。夏場にダイビングをしていると見かけられることも多いようです。
生態・性質
ヘラヤガラは小魚や甲殻類をエサとし、その特徴的な口で捕食しています。また、逆立ちした状態で泳ぎ、海藻や大型クラゲの触手のような細長いものに擬態する特徴的な行動が確認されています。産卵期は明確になっておらず、生態に関しては不明なところも多い魚です。
ヘラヤガラの名前の由来
平べったい体つきが、料理や裁縫で使われる「箆(へら)」にそっくりであることが名前の由来となっているヘラヤガラ。沖縄では逆立ちして泳ぐ姿がタツノオトシゴに似ていることから別名「タツノコ」とも呼ばれています。