マナガツオの美味しい食べ方・レシピ
マナガツオは非常に美味な魚です。関西地方では京都の高級料亭で取り扱われる程の高級魚で、鮮度がよければ刺身が絶品と言われています。焼き物としては照り焼きや幽庵焼き、味噌漬け焼きなどなど。料理方法は多岐に渡ります。また、マナガツオの骨は軟らかいため、「骨なます」や「骨線煎餅」等で賞味されます。
上記は関西での調理方法ですが関東ではそれほど珍重されておらず、漬け魚の原料として認識されている程度。「西海にサケなし、東海にマナガツオなし」などという謂れがあるほど、東西で評価や調理法に差がある魚です。
塩焼き
シンプルな塩焼きはマナガツオの美味しさを素直に感じる事ができる料理法です。
塩は薄目にまぶすことがコツです。薄い皮をパリパリに焼きあげることによって香ばしさが楽しめます。脂が乗った身はとてもジューシーで、まるで牛肉のような「肉汁」と共に甘さが口いっぱいに広がります。
ムニエル
癖のないマナガツオの身はどのような味付けにも合うため、ムニエルは美味しい調理法のひとつです。塩で下味をつけた切り身に、小麦粉と片栗粉をまぶしてバターで焼くと身に香ばしさが宿ります。
ソースはお好みで、クリームソースやバジルソース、バルサミコ酢ベースのソースでも美味しいです。またソースを使わずに塩コショウにレモンで味を整えるシンプルな味付けでも、魚自体の甘みを活かしながらさっぱり賞味できます。
刺身
新鮮で大型のマナガツオは古くより刺身が一番とされています。江戸時代前期の文芸作品、井原西鶴著『浮世草子・好色一代男(1682年)』にも、「刺身が食いたい」という記述があるほどです。
醤油を弾くほどの脂が乗った身は絶品で、まるでトロのような味わいが特徴。新鮮で大きなマナガツオが手に入れば、必ず刺身で賞味するべきと言い切れるほどの美味しさです。
唐揚げ
癖のない身は唐揚げも絶品です。ふわふわした身をカラッと揚げれば、塩をササッとふりかけるだけでご飯のお供に、ビールの肴としても大活躍します。
雰囲気を変えて、あんかけ仕立ての唐揚げにするのも美味です。ショウガを軽く効かせるとアクセントになり、揚げることで身が締まり歯ごたえが楽しめます。また、東南アジアではマナガツオを唐揚げにしたものにスイートチリソース等をかける調理法がポピュラーです。
煮付け
酒、みりん、砂糖、醤油で味付けをするオーソドックスな煮付けの調理法で美味しく頂けます。脂の乗った白身は煮付けでも抜群の食味です。マナガツオに限らず、魚の煮付けは甘辛い出汁は冷やす時に味が浸透します。冷めても美味しいマナガツオは煮付けの素材に最適です。