冬の風物詩、ワカサギ釣りとは
冬の風物詩のひとつ『ワカサギ釣り』。釣りをやった事ない方でも楽しめる釣りとして知られ、上手くワカサギの群れにあたれば一度に複数匹釣れる事も! また、釣りたてのワカサギは、天ぷらやフライで絶品です。
今回は魅力たっぷりなワカサギ釣りのコツについてお届けします!
▼ワカサギ釣りに必要な道具はこちら!
ワカサギ釣りに行く前に
ワカサギ釣りは氷上で行う穴釣り、そしてドーム船釣りの2種に分かれます。釣り方に大きな違いはありませんが、それぞれ注意点があるので、ここでご紹介します。
■氷上の釣り
ワカサギ釣りと聞いてまずイメージするのが『氷上のワカサギ釣り』ではないでしょうか? ひとり落ち着いたペースで楽しめ、氷結した湖上でしか味わえない非日常的空間が醍醐味! ですが、寒さという面では過酷を極めます。ばっちり防寒対策をしていきましょう。
■ドーム船釣り
船内に釣り穴をあけ、暖かい船内からワカサギ釣りを楽しむことができるのがドーム船のワカサギ釣り。ファミリーやグループでの釣りに特に人気で、気軽にワカサギ釣りを楽しむことができます。
一方で出航、帰港時間が決まっていたり、同乗する方に配慮も必要です。また、シーズンが近づくと予約でいっぱいになってしまうドーム船もあるので注意が必要です。
ワカサギ釣りのコツ1:防寒対策で集中力をキープ!
ドーム船で釣りをする場合には、暖房も効いているので通常の防寒対策で十分ですが、氷上のワカサギ釣りでは『防寒対策』がとても重要です。特に氷上での釣りを行う場合には、釣りに集中するためにも、しっかりとした防寒対策で臨むようにしましょう。
氷上のワカサギ釣りにおすすめの服装
様々な防寒ウェアが発売されていますが、ワカサギ釣りでの使用の際に特にチェックしておきたいのが、防水浸透素材かどうか。「外気を完全に遮断し、内部の水蒸気を放出する」いわゆる蒸れにくい防水浸透素材は、ワカサギ釣りには最も適しているといえるでしょう。
また、特に防寒対策で重要なのが足元です。スノーブーツはもちろん、厚手の靴下は数枚用意していくと良いでしょう。
防水対策もばっちりの釣り専用ウェア!
ダイワ レインマックス ハイパー ハイロフト ウィンタースーツ DW-3406
▼【必見!】氷上のワカサギ釣りに必要な服装まとめ
氷上のワカサギ釣りにおすすめのテント
防寒対策の必須アイテムともいえるのがワカサギテントです。選ぶポイントとしては、持ち運びがしやすく簡単に設営ができる物がおすすめです。
釣り場によってはレンタルもあるので、事前に釣行予定の湖の情報を確認しておきましょう。
簡単設営で手間いらず!
ドッペルギャンガー ワンタッチフィッシングテント
▼氷上のワカサギ釣りでは必須?おすすめのワカサギテント
ワカサギ釣りのコツ2:釣果情報を事前に確認しよう
ワカサギは回遊魚なので、常に同じ場所で釣れるというわけではありません。せっかく防寒対策をばっちりしても、群れが回ってこないポイントで釣りをしていても釣れません。
行く場所を決めたら必ず最新の釣果情報をチェック!
行く釣り場を決めたら「実績の高いポイントやタナ(水深)」、「どんなエサで釣れているか」などをチェックしておきましょう。
インターネット上に様々な釣り場の情報が出ていますので、事前に最新の釣果情報をみて、当日釣るポイントの目星をつけておくことがコツです。また、当日は入漁券を販売しているボート屋や釣具店に釣れるポイントや仕掛けを聞くのも有効です。
ワカサギ釣りのコツ3:竿は止めず、ワカサギを誘う!
ワカサギ釣りでは、仕掛けを上下に動かして「誘い」をいれます。誘いを入れる事で、ワカサギにエサをアピールする事ができます。特に活性が低い場合には誘いが無いと釣れない事も多いため、ワカサギ釣りにおいてとても重要なテクニックになります。
ワカサギ釣りの基本的な誘い方
オモリを湖底につけたら、そこから大体5~15センチほどの幅で、一定のリズムで「トントントン……」と2~5回竿を上下させてから、仕掛けを止める、または再度湖底まで落とします。踊ったエサに周囲のワカサギが誘われ、止めたり仕掛けが落ちていくタイミングでエサに食いつくのです。
たまに緩急や誘いの幅(大きさ)を変えてみる
一定のリズムで誘っていて釣れ続けてくれるのが一番の理想ですが、釣りは自然相手なので、同じパターンでは見切られてしまう事もしばしば……。 一定のリズムで誘いつつ、たまに大きくゆっくり誘ってみるのもテクニックの一つです。周囲に釣れている人がいたら観察してみましょう。釣れている人の真似をする事が上達への近道です!
大事なのは水中をイメージする事
ワカサギを誘う上で最も重要なポイントは、水中に落とし込んでいる仕掛けをイメージし、どんなタイミングで喰ってくるのかを意識してみる事です。エサが急に動いたとき喰いつくのか、落ちているときに喰ってくるのか。水中をしっかりとイメージし「誘い」を入れていく事が重要です。
ワカサギ釣りのコツ4:ごく小さなアタリを見逃さない
ワカサギ釣りで重要な要素の一つが「アタリ」をいかに感じる事ができるか。ご存知の通り、ワカサギはとても小さい魚なのでアタリも繊細です。
よくアタリが分からなかったけど釣れていた……では、なかなか思うように数を伸ばす事はできません。ワカサギ釣りの基本的な合わせ方と、タックル選びの際に意識したいポイントをご紹介します。
アタリは「穂先」をよく見る!合せは「鋭く」!
ワカサギのアタリは手元に感じるような明確なアタリから、穂先に微妙に出る繊細なアタリまで様々。初めのうちは違和感を感じたらとにかく合わせてみましょう。
合わせ方にもいろいろありますが、基本となるのは竿を20センチほど上げて鋭く合わせます。アタリも様々ですがほとんどの場合竿の穂先が振動したり、僅かに引き込まれるなどの形で変化が出ます。釣りの最中はとにかく「穂先」を注視しましょう。
ラインは細く、オモリは最小限に
仕掛けのラインはできるだけ細く、オモリはできるだけ小さいもの(1号以下のもの)を選びましょう。理由としては、エサを咥えた時にオモリが重いほど違和感を与えてしまう為です。(特に低活性時に有効とされています)
一方、高活性時や水深が深いポイントは1.5号~3号のオモリを使う事で、沈下速度が上がり手返しが上がるメリットがあります。その日のポイント、コンディションによって使い分けてみましょう。
ワカサギ釣りのコツ5:2点掛け、3点掛けを狙おう
アタリが出て合わせが決まるとすぐ巻き上げてしまいたくなりますがちょっと待った! 群れで移動しているワカサギは1匹釣れたらその周囲にも多数のワカサギが居ます。どうせならまとめて複数匹釣りあげてしまった方が効率が良いのは明白です。
針掛かりしたワカサギは、そのまま暴れさせる事でさらなるワカサギをもたらしてくれます。1匹掛かったらそのタナでしばらく暴れさせます。掛かったワカサギのきらめきやエサが躍る事で、周囲のワカサギが寄せられ連鎖的に食いついてくるのです。
何匹掛かったかは、穂先の振動に注意しましょう。新たなワカサギが掛かる度に振動が一瞬大きくなります。慣れてくれば2点掛け3点掛けは当たり前、上手い人なら4点5点掛けも夢じゃありません。
ワカサギ釣りのコツ6:とにかく手返しを早く!
回遊魚という特徴をもつワカサギ釣では、回遊してきたタイミングでいかに数を釣り上げられるかで釣果に大きな差が生まれます。釣れ出した時には「手返しの早さ」を常に心がけましょう。
手返しを早くするために
手返しを上げるのに最も大事なのは釣り座の周りを機能的に整理すること。餌の置き場や、釣ったワカサギを入れるバケツ、ハサミや替えの仕掛けなどを手を伸ばせばすぐ届く場所に配置することで、無駄に動くことなく効率的に釣る事ができるのです。
1分、1秒にこだわる
ワカサギが回遊してきたら1分1秒のロスが釣果を左右します。群れがいなくなる前にいかに釣り上げるかが重要です。
ベテランの釣り師では、2つのタックルを使用する事で釣果を伸ばすのは常識。釣れている時間帯ではエサ付けの時間も惜しみ、全ての針に餌が付いていなくても仕掛けを投入したりします。
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ワカサギ釣りのコツ7:エサの交換はこまめに!
ワカサギ釣りに使う虫エサ(サシや赤虫)は、ワカサギに食いつかれても針に残っている事があり、一見そのまま使えそうに見えるので仕掛けを落としたくなりますがちょっと待った!!
ワカサギは一般的に「活きのいいエサ」をより好みます。「活きがいい」とはすなわち「美味しそうなエサの匂いがプンプンする」かどうか。虫エサはワカサギに食われたり、針が刺さった状態で水中に放たれる事で匂いの元である体液が流出していきます。出がらしのようになってしまったエサは、ワカサギにとってちっとも魅力的ではないのです。
エサはこまめに状態をチェックし、色が薄くなったり皮だけのようになってしまったものは新しいエサに付け替えましょう。こうすることでいつ群れが回ってきてもしっかりワカサギを食いつかせる事ができます。
目指せ!ワカサギ束釣り!
冬の風物詩として、多くの釣り師を魅了するワカサギ釣り。入門者でも釣りやすい反面、とても奥が深く自分の経験や腕が釣果に表れやすいのもワカサギ釣りの魅力。今回ご紹介したテクニックは基本的なものになりますので、釣行を重ねて自分なりの引き出しを見つけてみてくださいね。