キダイ

旬のレンコダイ(キダイ)はマダイより美味い?釣り方とおすすめレシピとは

スズキ目タイ科に属するレンコダイ。別名キダイ。その見た目は真鯛にそっくりな魚です。夏が旬な魚で、真鯛の味が落ちると言われる夏ならマダイよりも美味しい魚とも言われます。今回はレンコダイの特徴と釣り方、おすすめのレシピをお届けします。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

レンコダイってどんな魚?

キダイが釣れた

レンコダイ(キダイ)は、真鯛と非常に似た外見をしておりますが、マダイと比較すると成魚でも30センチ前後と小型の魚種。真鯛と違い青い斑点が無く、目から口にかけての黄色い体色が特徴的で『黄鯛』という名前の由来となっています。

タイラバやテンヤ等、真鯛狙いの船釣りの時によく登場するゲストです。

生息域・分布と釣れる時期

船釣り

出典:photoAC

キダイは比較的暖かい海を好む魚で、本州中部から東シナ海、南はオーストラリアまで広く分布しています。近年では山形や新潟でも釣果が出ており、その生息域を拡大していると言われています。

水深50~200メートル程の少し深い層を群れで泳いでおり、岸からの釣りではめったにお目に掛かれない魚です。

生態・性質

砂地の海底

出典:photoAC

沖の砂地や泥地等の海底付近を好み、小魚や甲殻類を好み捕食する肉食性のキダイ。専門的に狙う釣り人は少ないようですが、オキアミや冷凍エビを使用して良く釣れます。初夏と秋に産卵シーズンを迎えます。

産地と旬について

釣れたキダイの画像

出典:イシグロ

真鯛と比べると味が落ちるとされているキダイ。しかし、6月から8月にかけては最も脂がのり、真鯛の味が落ちる夏場でも美味しくいただけます。旬時期に釣れたら、ぜひ持ち帰って食してみたい釣りもののひとつです。

主な産地としては長崎県、島根県、山口県が有名です。

レンコダイ(キダイ)に似ている魚

鯛には200種を超える近縁種がいるとされております。ここでは、レンコダイによく似た鯛をご紹介しますので、釣った時の参考にしてみてください。

真鯛

真鯛

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まずは海の王様とも称される真鯛。祝い事には欠かせないお馴染みの魚です。なんと最長50年も生きる魚で、生きている間はずっと成長し続けると言われています。

体色は光沢のある淡い紅色で、青い小斑点が点在しているのが特徴です。また、尾ひれの先端が黒っぽい事で他の魚種と見分ける事ができます。

チダイ

チダイ

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形や色は真鯛によく似ていますが、エラの上部や尾ひれで見分ける事ができます。エラの上部、血が滲んだように少し赤いのがチダイの特徴。そして、尾ひれの先が黒いのが真鯛、黒くないのがチダイです。チダイは綺麗な朱色をしていることから、お祝い事の鯛はチダイであるケースも多いと言われています。

レンコダイ(キダイ)のおすすめレシピ

夏場に最も脂が乗り、その味は真鯛をも超えるとも言われるレンコダイ。少し鱗が硬いですが、取りやすいので調理も難しくありません。皮がしっかりとした魚ですが、焼き物で熱を通すと皮が柔らかくなります。ゲストで釣れた際のオススメレシピをご紹介します。

刺身

刺身

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素材そのままの味を楽しめるのがお刺身でしょう。透明感のある白身がとても美しく、食卓に華を添える一品です。皮と身の間に旨味が詰まっているので、皮つきのままお刺身にしてバーナーでさっと炙ると絶品! お湯をかけて皮霜造りも美味しい食べ方です。

塩焼き

塩焼き

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お酒とお塩を振り、グリルで焼くだけのお手軽な塩焼き。ふわっと柔らかくて脂が乗り美味しくいただけます。フライパンで表面をカリッと焼いて、蓋をして蒸し焼きにするポワレもオススメのレシピです。

アラ汁

アラ汁

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頭の部分はアラ汁にしてみましょう。アラの下処理が大切で、少し多めの塩を振り、ボウルに入れ熱湯をかけます。その後、血合いや鱗をきれいに取り除きましょう。アラからは上質な出汁が出ますので、特別な味付けをしなくてもコクのある味わいが楽しめます。

揚げ物

鯛の揚げ物

出典:photoAC

淡白なキダイは揚げ物との相性も抜群。ポイントは揚げる前に塩水に10分ほどつける事。生臭さがとれ、ふわふわの身が更においしくなります。野菜とワンプレートでカフェごはん風に。和食とはまた違った美味しさが味わえますよ。

レンコダイ(キダイ)の釣り方

真鯛狙いのコマセ釣り、ひとつテンヤやタイラバのゲストとして登場するレンコダイ。地方によっては専門的に狙う釣船もあるようです。仕掛けは、ポイントによっても異なるので、事前に船宿に確認しましょう。

参考タックル

キダイ釣りの参考タックルをご紹介します。基本は真鯛狙いのタックルがそのまま使用できます。真鯛の大物がかかる可能性があるため、タックルは少し強めのものを用意しましょう。

ダイワ 潮流 50-270

全長:2.7m
自重:180g
継数:2本
仕舞寸法:140cm
錘負荷:30-100号

シマノ 15 プレミオ 3000

ギア比:3.6
自重:625g
最大ドラグ力:10kg
巻取り長さ:64cm
フロロ糸巻量(号-m):5-420、6-350、7-300、8-240

▼船釣りのタックルの選び方はこちら!


▼初めても安心!船釣りの持ち物を解説!

エサ

テンヤで使うエビ餌

キダイ釣りのエサは真鯛と同じでオキアミが主軸。付けエサのオキアミは1匹掛けが基本で、まずは尾からハリを刺し、オキアミがまっすぐになるところから腹側にハリ先を抜いてセットします。

しっかりタナを取ることが釣るためのコツ

ジギングで釣れたキダイ

コマセ真鯛、ひとつテンヤはもちろん、タイラバやジギングでも釣れるキダイ。船釣りが基本となるため、どの釣り方でもタナ取りがとても重要です。船長からの指示ダナを聞き逃さないよう注意しましょう。

レンコダイを狙ってみよう!

船釣り

出典:photoAC

夏場の味わいは真鯛をも凌ぐと言われているレンコダイ(キダイ)。1年を通して美味しいお魚であり、様々な釣り方で狙えるのが魅力です。本格的に狙ってみるのも面白いでしょう。