LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら
ホトケドジョウ

ホトケドジョウを飼育してみよう!食性や生態を解説

コイ目タニノボリ科に分類されるホトケドジョウ。日本の固有種で本州や四国に生息が確認されています。ホトケドジョウは鑑賞魚として人気があり、熱帯魚ショップでは取り扱っている店舗もあります。今回はホトケドジョウの飼育方法について解説します。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

ホトケドジョウってどんな魚?

ホトケドジョウ

出典:PIXTA
ホトケドジョウは、コイ目タニノボリ科(コイ目・ドジョウ科として扱われることもあります)で、成魚でも最大6センチ程度と小型のドジョウ。円筒形の太長い体型と、左右4対の口ひげが特徴的で、見た目がキュートなことから飼育魚として人気があります。今回はホトケドジョウの特徴や生態、飼育の仕方等について詳しくご紹介します。

 生息域と分布

田園風景

出典:photoAC
ホトケドジョウは日本固有種の魚で、青森県と中国地方西部を除く本州、四国に分布します。流れの緩やかな水域を好み、小川や田んぼに生息します。

生態・性質

出典:PIXTA
ホトケドジョウの繁殖形態は卵生で、3月~6月にかけて水草などに卵を産み付けます。食性は雑食性で魚類、甲殻類、藻類、底生動物等を捕食します。

地方による呼び名

福島県ではアブラドジョウ、京都府ではホトケドジョウの他、オカメドジョウなどの呼び名もあります。ホトケドジョウという名は、優しそうな顔をしていることから名付けられたとされています。

他のドジョウとの違い

 ドジョウ
出典:PIXTA
ホトケドジョウは、他のドジョウと比べると体が太く短いと感じます。また、底質にほとんど潜らず、中層の水草の間を単独で泳ぐなど、習性にも違いが見られます。

ホトケドジョウは絶滅危惧種

現在ホトケドジョウの生息数は急速に減少しており、環境省のレッドリストで絶滅危惧種・IB類に指定されています。なぜホトケドジョウは近年になり数を減らしているのでしょうか?

原因は環境破壊

河川の工事

出典:PIXTA
近年、水路や小川等のコンクリート化が進んだことにより、ホトケドジョウの生息環境に深刻な影響を与えています。水田などで使用される農薬も、生息環境の汚染要因と言われています。

ホトケドジョウの飼育の仕方

ホトケドジョウ
出典:PIXTA
絶滅危惧種にも指定されるホトケドジョウですが、その可愛らしい見た目が人気で、熱帯魚ショップなどで販売されている事があります。ここではホトケドジョウの飼育についてご紹介します。

水槽のサイズと立ち上げに必要なもの

ホトケドジョウ単一飼育であれば、30センチ程の小型水槽で飼育可能ですが、混泳させる場合は混泳させる魚に合わせて水槽のサイズを選ぶ必要があります。その他、エアレーション、ろ過フィルター、底砂、流木、水草、カルキ抜き、エサといったものが必要になります。

エサの選び方

ホトケドジョウは雑食性なので何でも食べますが、自然界では底生動物を好んで捕食するため、飼育に際してのエサも沈下性のものがおすすめです。浮遊性の餌だと食べられていない場合もあります。

ホトケドジョウの飼育の注意点

ホトケドジョウ

出典:楽天市場
ホトケドジョウのコロコロした体と、中層をふわふわと泳ぐ仕草は見ていてとても可愛らしく飽きません。ホトケドジョウの飼育は比較的簡単といわれますが、気をつける点もいくつかあります。ここではホトケドジョウの飼育に際しての注意点をご紹介します。

底砂は目の細かいものを

水槽の砂

出典:PIXTA

自然に近い環境にするため、底砂は必ず敷いてあげましょう。ホトケドジョウは底砂に潜って体を清潔にしたり、砂利の間のエサの残りカスを食べたりするので、底砂は目の細かいものがおすすめです。

混泳に向いている魚って?

メダカの飼育

出典:photoAC

ホトケドジョウは温和な性格なので、小型で大人しい性格の川魚(メダカやタナゴ、クチボソ、ヨシノボリなど)であれば混泳も可能です。混泳させる川魚に応じて水槽のサイズも調整してあげましょう。

エサを食べない時

赤虫

出典:PIXTA
浮遊性のエサを与えている場合は食べられていない可能性もあるので、一度沈下性のエサに変えてみましょう。ホトケドジョウはアカムシを非常に好むため、餌を食べない場合は、アカムシを試してみてください。

その他、水槽の水温が高くなっていると餌を食べる元気がなくなってしまいます。その際はクーラーなどを使って水温を26度以下に下げるようにしましょう。

見た目も仕草もかわいい、ホトケドジョウ!

ホトケドジョウ

出典:楽天市場
ホトケドジョウはずんぐりとした体型と、ふわふわと泳ぎ回る様子がとても可愛いです。飼育において注意したい点はいくつかありますが、小型で飼育もしやすいので興味がわいた方は早速水槽の立ち上げから始めてみましょう!