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タマカイ

タマカイは世界最大級のハタ!180キロを超える巨大魚の釣り方とは

タマカイは体長2メートル、重量は400ポンド(約180キロ)を超える、ハタ科で世界最大級の魚。大きな口で1メートルを超えるサメですらエサにしてしまう貪欲さと、巨体から繰り出される猛烈な引きで世界中のアングラーを惹きつけています。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

タマカイについて

タマカイ

出典:Photo AC

タマカイはオーストラリア クイーンズランド州の海を象徴する魚で、スズキ目ハタ科に属する魚類です。鱗は一枚が500円玉より大きくなるほどの魚で、体長は2メートル、体重は400キロを越すこともある超大型魚。幼魚期は不規則な黒と黄の波紋を持ち、成魚期になるにつれ魚体は緑灰色で特有の波紋が薄くなっていきます。

他国ではハタの王や魚のボスと称されるほどの魚で、釣り人はもちろんの事、数ある食材のなかでも貴重な魚である為、食通の間でも大変人気があります。今回はそんなタマカイを紹介していきます。

タマカイの分布・生息域

タマカイはペルシャ湾を除くインド洋、太平洋、紅海、香港、台湾南部、ハワイ諸島などに分布。日本では伊豆諸島、和歌山、鹿児島、八丈島、小笠原諸島、山口県の日本海側、沖縄島以南の琉球列島に分布していますが非常に稀な魚です。

サンゴ礁域の外側斜面で崖や洞窟のようになった岩場に生息している事が多く、水深は100メートルほどの比較的浅い海で、大抵は50メートル以内の深さの所に単独で生活をしています。

人気のフィッシングターゲット

タマカイは釣り人にはよく知られた存在ですが、乱獲などが進み、現在では非常に数が減ったことで絶滅危惧種としてレッドリストに登録されています。しかし沖縄県やアジア地域では養殖なども進み、食用にもされています。

タマカイの強烈な引きと巨体、食材としての価値は釣り人の心を魅了してやまず、国内外を問わず人気ターゲットの一つになっています。

タマカイはハタ科最大級の魚!

タマカイ

出典:Photo AC

タマカイはイセエビ、カニなどの甲殻類、魚類を食べ、時には小型のサメやエイ、ウミガメの幼体などを捕食します。
通常は体長が2メートル以上、体重が200キロを超えるまでに成長しますが、中には体長が 2.7メートル以上、体重が400キロほどになるものもあり、3メートルの非公式記録があるといわれてるハタ科最大級の超大型魚です。

普段はおとなしい性格ですが餌を前にしたタマカイは獰猛で、水と一緒に吸い込むように餌を丸吞みにしてしまいます。この時の吸引力はとても強力で、南太平洋ではサメよりも恐れられている地域があります。

タマカイの釣り方

タマカイは比較的浅い海に生息している為、岸から狙うことも可能ですが、ほとんどの場合が船での釣りになります。

また、タマカイは甲殻類、魚類を捕食する魚なのでルアーなどでも釣ることができますがエサ釣りがメジャーな釣り方です。仕掛けはタマカイが岩礁域に生息している為、根がかり対策をする必要があます。

当然その巨体に負けないよう、ロッドもリールもラインも超大型魚に対応したごついものにになります。

タマカイのエサ釣り

大物釣りのタックル

タマカイのエサ釣りの仕掛けは捨ておもり仕掛けがおすすめで、針とおもりのみを使った仕掛け。主に岩礁域で釣りをする場合に力を発揮します。おもりが岩などに根がかりした場合におもりの方の糸が切れ、針だけが残る仕組みになっています。

エサはサンマやイワシなどの身エサ、もしくはイワイソメを使い、一度エサを海底まで落としてから少し引き上げた海底ギリギリを狙っていきます。

タマカイに対応するエサ釣りのタックル

タマカイは巨体というだけでなく針にかかった時の引きは大の大人が一人では支えきれないほどの力です。エサをくわえたまま海底の岩の隙間や洞窟状になった所へとてつもない勢いで逃げ込みます。

そのようなタマカイを釣り上げるには強力なパワーに耐え、粘りのある超大物用の釣り竿と頑丈なリールが必要になります。

大型魚にも主導権を与えないパワーと粘りを持ち合わせた本格大物竿

タフな巻上力とスムーズドラグで巨大魚を仕留めるレバードラグリール

ダイワ シーラインLD60 IISP

ギア比:HI:5.2 LOW:2.3 最大ドラグ力:20kg 自重:1,080g 巻取り長さ:HI:118cm LOW:52cm 巻糸量(号-m):8-600 10-500

タマカイは食べても美味しい魚

クエ 刺し身

出典:PIXTA

タマカイは釣り人にも人気ですが食通の間でも非常に人気があり、漁獲量が非常に少ない為、築地などでは超高値で取引される幻の魚。食べると白身であるのに脂の乗りと旨味は群を抜いています。

タマカイは普通の魚を捌くのと同様に捌きますが、鱗が固く皮に一部が埋もれている為、すき引きという包丁で皮と鱗をそぐ様に取っていく方法で行います。タマカイは様々な料理に使うことができ、刺身、鍋もの、塩焼、唐揚げなど如何様に料理しても絶品の魚なのです。

刺身

刺身は大抵の場合、魚を卸したらすぐに食べますが、タマカイの場合2日から3日ほど寝かせるとアミノ酸が増え旨味が増して更においしく食べることができます。

何日も待ちきれない方は昆布で締めて食べる方法も大変おいしくたべられます。乾燥した昆布を水で戻し、水けを取った昆布で微量の塩を振ったタマカイの切り身を包み半日冷蔵庫で寝かすと出来上がりです。

鍋もの

鍋ものは数々の料理法の中でもタマカイを食べるのに最も適した方法だと言われていて、皮はゼラチン質で身は火を通してもあまり強く締まらないのでふわふわな食感が味わえます。

癖のない非常にうま味のある出汁が特徴で、ちり鍋、みそ仕立ての鍋、トマトを入れた鍋など様々な鍋すべてに向いています。

塩焼

塩焼は単純に塩を振って焼くだけのシンプルな調理方法ですが、タマカイの場合は塩を振ってもなかなか中の身の方まで塩が馴染んでいきません。

そのため塩を振った後すぐに焼くのではなく、半日以上寝かせた後に焼くと身に塩が馴染み、更に皮のゼラチン質にある甘みで美味しく食べることができます。

唐揚げ

唐揚げも火を通した際に身があまり締まらない事と、皮に旨味があることで非常に相性が良い。表面の香ばしさに旨味とふわふわでジューシーな身の食感が混ざり合い、白身魚ならではのおいしさが味わえます。

から揚げも調理する前に軽く塩などの下味を付け塩焼をする時と同様に半日寝かせてから調理すると味が馴染み、ワンランク上のから揚げになります。

タマカイは魚の王様!釣り人の憧れに挑戦してみよう

タマカイ出典:PIXTA

魚類の中でも飛び抜けた巨体と、優れた食味で釣りのターゲットとして人気であり、食通の間でも大変貴重な食材として親しまれているタマカイ。

釣り人の憧れの存在でもあり、何十年もタマカイだけを狙って遠征し続けている人もいる程。国内で狙うなら沖縄や小笠原などの離島、また海外に行けばタマカイ専門のフィッシングツアーも存在します。釣り人なら、一度はその強烈な引きを味わってみたいですね!