川虫の取り方と保存方法
渓流釣りで抜群のエサである川虫ですが、サイズや生息域も様々であるため、採取にもコツが必要です。また、人間の体温ですぐに死んでしまうほどデリケートであるため、釣り場で生きたまま持ち歩くのに適した方法があります。
川虫の採取方法と、採取した川虫の保存方法についてご紹介していきましょう。
川虫の取り方
川虫の取り方は品種によって微妙に異なりますが、基本となるのは目の細かな網を使う方法です。川底にこぶし大~両手で持てるぐらいのサイズの石がある浅瀬で、石の下流側に網を構えます。
網を構えたまま石をひっくり返したり、川底を足でかき回すと、濁りに交じって川虫も流れてきますのでこれを網で捕獲します。
また、クロカワムシ等のトビケラ系の川虫は岩の下に小石を固めて巣を作っています。巣の周囲には岩と岩の間に虫が作ったクモの巣のような捕獲網がありますので、これを目印にするとよいでしょう。小石の巣を崩すと中に潜むクロカワムシを採取することができます。
また、ヒラタカゲロウを代表とするカゲロウ類は、岩の裏についている事が多いです。岩を持ち上げてみつけたら、スポンジ等で優しく網に落とし、そのまま保存容器に入れましょう。
川虫の保存方法
川虫は水生昆虫のため、保存方法には一工夫必要です。
保存容器には園芸用の水苔や木くずを一緒に入れてあげましょう。また、水生昆虫ですので乾燥は大敵です。水苔や木くずは、川虫を採取する前に少し湿らせた状態にしておきましょう。この状態であればどの川虫も一日元気でいてくれます。
川虫を採取して釣りに使ってみよう!
渓流釣りのエサに利用できる川虫は、市販のエサよりも大きなポテンシャルを発揮し、なによりエサ代もタダになるという嬉しい要素もあります。初夏になると成虫になってしまう種類も多いので、春先は川虫を利用した渓流釣りにぜひ挑戦してみましょう。