ゴマサバとは
ゴマサバは、スズキ目サバ亜目サバ科に属する海水魚。体に名前の由来ともなった斑点模様があり、大きな群れを作って回遊している特徴をもちます。日本の食卓でもおなじみで、鮮魚でも加工食品としても重要な魚です。
生息域・分布と釣れる時期
北海道より南の沿岸部に生息しているゴマサバ。マサバよりも暖かい海水を好み、比較的沖合の浅い水深を好む性質があります。一年を通してあまり味が変わらず、様々な調理法で味わう事のできる魚です。
生態・性質
ゴマサバは肉食性で、小魚やイカ、動物プランクトンを餌としています。産卵シーズンは12~6月までと長く、3~4月に最盛期を迎えます。マサバよりも成長が早い反面、寿命は短いといった特徴があります。
地方による呼び名
ゴマサバの由来は全身に胡麻を散らしたような模様があることからとされています。その他にも地域によって様々な呼び名がありますので、ここではその一部をご紹介します。
新潟県=ホシグロ
千葉県=ゴマ
島根県=コモンサバ
福岡県=ドンサバ
ゴマサバとマサバの見分け方
ゴマサバと非常に似ていて見分けがつけにくい魚がマサバ。見分ける方法としては体の模様の違いを見ることが一番です。ここではゴマサバとマサバの種類の概要と見分け方をご紹介します。
マサバ
脂が乗り、旨みが強いとされるのがマサバ。旬は秋から冬にかけてで、価格的にもゴマサバより高くなる傾向があります。ゴマサバと見分けるときにはマサバのほうがやや平たい体つきをしており、腹側に何も模様が無いことから見分けることが出来ます。
ゴマサバ
一年を通して、味があまり変わりにくい特徴を持つゴマサバ。マサバと見分けるには、体の中央部分に斑点があるかどうかで見分けることができます。新鮮なうちであれば腹側まで胡麻のような模様が入っています。
ゴマサバの美味しいレシピ
ゴマサバは調理法を問わず、美味しく食べることが出来る魚です。鰹節のように加工された「さば節」はゴマサバを使ってあり、良い出汁が出るのでそばに使う「かけつゆ」の原料にも使われています。ここではゴマサバでおすすめの美味しいレシピをご紹介します。
ゴマサバの燻製
ご飯にもお酒のつまみにもぴったりなゴマサバの燻製。旨みが凝縮されており、噛めば噛むほど味が出てくるようになっています。マヨネーズや醤油など、好きな調味料を少し付けて食べるのも良いでしょう。
ゴマサバのレシピ5選
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ショア(岸)から狙うゴマサバの釣り方
ゴマサバは、年中狙うことが出来る回遊魚。群れが大きいので回遊してくればたくさん釣ることが出来るでしょう。特にサビキ仕掛け等では、掛かった時に仕掛けが絡まないように注意が必要です。ここではショア(岸)からの釣り方をご紹介します。
カゴ釣り
カゴ釣りは、専用のカゴに撒き餌となるオキアミを詰めて投げ込み、魚を寄せて餌やサビキに喰い付かせる釣り方です。ゴマサバが回遊してくるポイントを重点的に狙い、巻き餌で群れを留めながら釣っていくのが釣果アップのコツです。
▼カゴ釣りの基礎知識と釣り方はこちら
ルアー釣り
ゴマサバは、小魚を捕食するのでルアー釣りもおすすめです。ボイルが起きているような、活性が高いときは水面近くを狙い、そうでない場合は、ルアーを沈める層を変えつつ狙ってみてください。巻くスピードもゆっくりから速くまで様々な釣り方を試してみるとよいでしょう。
新鮮なゴマサバを刺身で味わおう
各地で「ブランドサバ」として売られていることも多い美味しいゴマサバ。鮮度が落ちるのが早いため、釣ったらできるだけ新鮮なうちに食べることをおすすめします。釣れた時にはその特徴的な模様を観察して、マサバと見分けられるようにしておくと良いですね。