釣りは不思議のラビリンス
ジンクス、縁起をかつぐ対象とする物事。科学では解明できない不可思議な現象。
釣りというものは実に様々なジンクスが存在します。ここでは、釣りに関する5つのジンクスや噂を見て行きましょう。
5.梅干しを持っていくと釣れない
一部の釣り人の間では「梅干しを持っていくと魚が釣れない」といったジンクスが存在します。
実際にこの話しを耳にしたり、おにぎりの具は梅干しを避けている、といった方もいるのではないでしょうか。では、何故このような事が言われるようになったのでしょうか?
ダジャレ説
梅干しは抗菌作用がある為に「食あたり」を防ぐ食材でもあります。
梅干し入りの弁当を釣り場にもっていくと、アタらない。それが→魚のアタリがない→釣れない。と変化し、伝わったという説があります。
菅原道真 feat.漁師説
平安時代の貴族、菅原道真(すがわらのみちざね)が左遷された「恨み」を詠った「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」という短歌と、「東風は不漁になる」という漁師の言い伝えが、どうした事か混ざり合い、人々に言い伝えられる中で「梅」の部分だけが残り、梅(梅干し)=不漁となった説があります。
えびす様 梅干し嫌い説
七福神の一柱である「えびす様」は、海や漁業の神様です。そしてなんと、えびす様は「酸っぱいモノ」がお嫌いだそうで。
そのことから、酸っぱい食材としてよく連想される梅干しは、漁に関わる者にとって縁起の悪いものとされいるようです。
4.船にバナナを持ち込むと不吉を招く
海外の漁師や船乗りの間では「バナナは不吉を招く」食材として伝わっており、船への持ち込みを禁止している例があります。
そんなこととは露知らず、バナナを船に持ち込み『Get out of here!now!(ゲラーリヒア!ナウ!)』と映画のようなセリフを言われた日本人がいたとか、いないとか。
大航海時代の名残り説
冷蔵庫のない大航海時代(15~17世紀半)。腐りやすいバナナは航海には向かない食材でした。
時には、船に持ち込んだ他の食材も一緒に腐らせてしまったり、バナナについた毒グモに噛まれて、船員が死んでしまったりと、様々な不吉を招き入れた過去があったようです。
生きるか死ぬかの瀬戸際で働く海の男達は、「運」というものを非常に重要視していますので、「バナナ=不吉を呼ぶ」といったジンクスが、今でも深く根付いているのでしょう。
3.電話に出ると魚が釣れる
ルアー釣りをしていて、今まで散々キャストを繰り返しても釣れなかったのに「電話に出た途端に釣れる」といった経験をされた方はいませんか?これは一体どういう事なのでしょうか。
食わせの「間」が出来る説
ルアー釣りには「ストップ&ゴー」というテクニックがあり、ルアーを「止める」事が食わせのキッカケになる事があります。
電話に出るという事は、リーリングする手を止める事になり、それが適度な食わせの間になっているのかもしれませんね。
よく「バックラッシュを直している最中に魚が釣れてしまった」といった話しを耳にしますが、それも電話同様、バックラッシュを直している時間が、食わせの間になっている可能性もありますよね。
電波が魚の食性を刺激する説
トンデモ科学かい!とツッコミを入れたくなりますが、携帯やスマートフォンから発せられる電波が、魚の食性を刺激しているという噂も。
『上空に高圧電線が張られている場所が釣れる』という話もよく聞きますが、同じような説に基づいているのかもしれません。