アカヤガラについて
アカヤガラはトゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属に属する魚で、ヤガラ属の他の3種の魚と比べて、最も大型の種類です。スーパーではあまり見かけませんが、料亭などでは高級魚として扱われています。ここではアカヤガラの特徴やさばき方、釣り方などをご紹介します。
アカヤガラの特徴
体長は1メートル前後の非常に細長い棒状で、最大で2メートル前後になることも。その3分の1は頭部で、目から口までが著しく長い。尾ビレは二またに分かれ、中央の軟条(ひれにある柔らかいスジ)が糸のように細長く伸びています。体色は赤・橙色で、腹側とヒレは淡い色。ウロコはなく粘液で覆われています。
アカヤガラの生態・生息域
日本では、本州中部以南の暖海に分布し、サンゴ礁や岩礁域や砂底地が混ざり合うやや浅い海に生息しています。肉食で、細長い口を使い、サンゴの間や藻の中に隠れている小魚や甲殻類を吸い込んで捕食しています。産卵期は冬から春先で、浅場に移動し浮遊卵を産みます。
アカヤガラの旬について
一年を通して味が落ちない魚です。旬は産地によって異なりますが、産卵期が冬から春先なので、身が充実するのは夏の終わりから冬とされてます。大型のもののほうが美味しいです。
アカヤガラの値段はどれくらい?
大型のものは2メートルほどになりますが、見かけるのは1メートル前後のものが中心です。大きさの割に食べることろが少なく、歩留まりが非常に悪いため、高級な魚として扱われています。また、水揚げ量が少ないことも値段が高い理由のひとつです。500グラムほどのものは比較的安価ですが、1キロを超えると高値で取引されます。
アカヤガラの美味しい調理法
アカヤガラは上品な味の白身で、新鮮なものはお刺身で食べても美味しい魚です。淡白な味の中に旨みと甘みがあり、料亭などの定番料理はお吸い物で、アラからもとても良い旨みが出ます。熱を通すと、ほどよい弾力がある身が美味しく、唐揚げにも適しています。
アカヤガラの捌き方
非常に長い魚で、どこから包丁を入れてよいのか分からないアカヤガラ。まずは頭部を落とすのですが、軟骨がついていて食べれない部分があります。一緒に落としてしまいましょう。胸ビレの後ろの、かたい骨を除くように包丁を入れると取り除けます。その後の手順は、通常の大名おろしと同じです。骨からも良いダシが出るので捨てずに使いましょう。刺身以外であれば、骨ごと筒切りで調理します。
アカヤガラの刺身
「血合いと透明感のある白身のコントラスト」が美しい、アカヤガラのお刺身。淡白な味わいですが、筋肉質な肉質で食感も良く、旨みと脂の甘みを感じます。皮は熱を加えると独特の風味が広がるため、霜皮造りもおすすめです。
アカヤガラのお吸い物
アカヤガラの定番料理。火を通してもかたくならずに、ふっくらとした身の甘みが広がります。皮の色が美しく残る上品なお吸い物です。
アカヤガラの唐揚げ
唐揚げは皮つきのままで、美味しくいただけます。筋肉質な肉質は鶏肉のような弾力があり、噛むと甘みが広がります。
アカヤガラの釣り方
九州から南西諸島ではよく釣れる魚で、1年中狙うことができます。とくに秋から冬にかけてが狙い目です。「船から泳がせ釣り」や、ジギングで底ダナを狙うのが、基本となる釣り方。泳がせ釣りでは2.1~2.7メートルの竿に、中型電動リールか中型両軸リール。道糸はPE4~6号、針は13~15号のヒラマサ用を使用します。
誰にでも使いやすい超スタンダードな竿!
シマノ シーマイティー R R73 30-240
自重:170g
継数:2本
仕舞寸法:123.5cm
錘負荷:20-80号
信頼の厚いシマノ定番の電動リール!
シマノ プレイズ 3000
自重:685g
最大ドラグ力:15kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量 (号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
PE糸巻量 (号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
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アカヤガラを釣って食べてみよう
アカヤガラはゲストフィッシュとして釣れることが多い魚のため、なかなか狙って釣ることは難しいかもしれません。幸運にも釣ることができた方は、ぜひ持ち帰って味わってみてください。めったに食べる機会のない高級魚、どんな味がするのか食べてみたいですね。