シタビラメ(舌平目)とは
シタビラメ(舌平目)は、固有名詞ではなく、カレイ目「ササウシノシタ科」と「ウシノシタ科」の魚の総称です。
日本では、ウシノシタ科のアカシタビラメや、オオシタビラメ、クロウシノシタ、イヌノシタなどが食用とされています。
ササウシノシタ科の種は小型のものが多く、あまり漁獲対象とされていません。
シタビラメ(舌平目)の生息域・生態
種によって分布する地域は異なりますが、どれも水深が100メートルより浅い沿岸の砂泥底で、甲殻類や貝類、小魚などを捕食する動物性食です。
シタビラメ(舌平目)はヒラメではない
名前に「ヒラメ」とありますが、ヒラメとは異なる種。※ヒラメはカレイ目カレイ亜目ヒラメ科に属する魚で、ヒラメ科とダルマガレイ科に属する魚を総称してヒラメと呼んでいます。
ヒラメ(左向き)
カレイ(右向き)
ヒラメは、目が上に向くように横置きにした時に「左向きなる」、カレイは「右向きになる」ことから「左ヒラメに右カレイ」と呼ばれます。
ちなみに少しややこしいのですすが、カレイ科であり「シタビラメ」と呼ばれている魚でも、「科」によって目の位置が異なります。
ウシノシタ科の魚(左向き)
ササウシノシタ科の魚(右向き)
地方では、その形から「クツゾコ」「ゲタ」と呼ぶところもあります。
シタビラメ(舌平目)の値段
高級魚と言われますが、サイズ・種類によっても変わります。アカシタビラメは西日本ではよく食べられる魚で、小さいものだとスーパーで安く売っています。
クロウシノシタのほうがやや高値で取引されることが多いようで、大型のものは特に高値で取引されています。
シタビラメ(舌平目)の味・旬・レシピ
フランス・イタリアン料理ではよく使われる魚で、日本でもシタビラメのムニエルが有名になり食べるようになりました。
クセがなく旨みのある魚で、シンプルな調理法でも美味しく食べられます。水分が多いので、調理前に塩で身を締めた方が美味しい仕上がりになります。
人気の料理はやはりムニエルですが、煮付けや塩焼き、フライも美味しいです。大型のクロウシノシタはお刺身で食べるのもおすすめです。
ミルフィーユのように重ね合わせた舌平目のムニエル(冷凍便) /リーガロイヤルホテル
築地の王様 高級舌平目フィレ (骨なし・皮なし)1kg(100g×10枚)
瀬戸内産 天然赤したびらめ 150〜200g
レシピ例
シタビラメのムニエル・ガーリックバター・バジル風味(楽天レシピ)
シタビラメ(舌平目)の釣り
あまりメインで狙うことはない魚ですが、ちょい投げのタックルで釣れることがあります。キス用の仕掛けに、青イソメやジャリメを付け、海底をズル引きして誘います。
シタビラメ釣りの時期
産卵のため夏の5~9月には浅場に接岸してくるため、狙うならこのシーズンになります。水温が下がると深場へ移動するので、水温の高い時期がおすすめです。
専門的に狙うのであれば、活性が上がる夕まづめや夜釣りで狙うのもいいでしょう。
シタビラメはキス釣りと同様の仕掛けで狙う事が出来ます。釣り方については以下のリンクで詳しく説明しています。
シタビラメを釣ってみよう
専門的に狙うことはあまりありませんが、フレンチでは高級な料理とされているシタビラメ。とても美味しいので、釣れたら嬉しい魚です。大型のクロウシノシタが釣れたら、ぜひあまり食べる機会のないお刺身で食べてみてください。たくさん釣れたら色々な料理でシタビラメを味わいましょう!