ズボ釣りとは
ズボ釣りとは堤防で、複数の竿を並べておこなう釣り。関東では聞きなれない言葉ですが、大阪湾など関西の釣り場では盛んに行われています。長さを変えた仕掛けを、同時に投入できるため「効率のいい釣り」と例えられることがあります。
ズボ釣りの特徴
複数のタックルを用意し、それぞれ狙う水深を変えて釣るのが「ズボ釣り」の特徴。どのレンジ(水深)に魚がいるのかを、効率的に知ることができます。アタリが出るのを、のんびり待つだけではなく、こまめにエサを交換したりする必要があります。竿が多い分、忙しい釣りともいえるでしょう。
ズボ釣りはチヌやスズキに効果的
ズボ釣りは、エサを求めて回遊している魚を待ち構える釣りです。スズキやチヌなどは、堤防際の周りをエサを探しながら回遊しています。特に大阪湾や東京湾などは足場が良く、垂直な堤防が多いのでズボ釣りに向いています。身近に環境の整った釣り場があれば、チェレンジしてみましょう。
ズボ釣りの竿やリール
ズボ釣りは堤防際に仕掛けを落とすため、イカダ用の竿を使用します。リールは操作性のよいチヌ用の小型リールが良いでしょう。使い心地をそろえるため、なるべく同じタックルで揃えていただくのがおすすめです。
ズボ釣りの竿
1.6メートル~1.8メートルほどの短竿が向いています。大きな魚が掛かった場合は穂先を魚に向け、強烈な引きに対応しましょう。
ズボ釣りに適したシマノのイカダ竿
シマノ アドバンス イカダ 73-180
ズボ釣りのリール
ズボ釣りは遠投をしない釣りです。そのため、仕掛けを「落とす・巻く」といった動作がスムーズな、両軸リールを選んでください。道糸は2.5号前後が使いやすいでしょう。
ズボ釣りにはチヌ用両軸リールがおすすめ!
シマノ チヌマチック 1000XT
ズボ釣りのハリス(糸)
ハリスは1.5号から2号を使用。中通しオモリのストッパーから1ヒロ程度の長さを結びましょう。
ズボ釣りに最適なフロロカーボン!
東レ トヨフロン スーパーLハード
ズボ釣りの竿受け
ズボ釣りの竿受けは、1メートル間隔で竿を置けるものがおすすめです。1本1本を、独立して置けるモデルを選びましょう。
堤防からのズボ釣りに向いた竿受け
第一精工 バンノー竿受2号
竿受けは釣り場によって向き・不向きがあります。詳細は下記リンクでご確認ください。
ズボ釣りで使うエサ
ズボ釣りではオキアミなどのエビ類を使います。付けエサだけでなく、撒き餌用のコマセも忘れずに持っていきましょう!
ズボ釣りの付けエサにはエビがおすすめ!
マルキュー くわせオキアミ スーパーハード
スズキ・チヌに有効!オキアミについての詳しく解説している記事です。
その他、ズボ釣りに役立つ記事はこちら!
ズボ釣りのコツ
ズボ釣りのポイントの選び方、釣り方のコツを紹介します。コンクリートでできた堤防にも1級のポイントがあり、竿を出す場所で釣果が変わることもあります。コツを覚えてから釣り場に向かいましょう。
ズボ釣りのポイント
■垂直護岸や防波堤から釣ろう
ズボ釣りは、堤防際のエサを求めてくる魚に効果的な釣法。港湾部の垂直護岸、防波堤からエントリーしましょう。
■垂直護岸の切れ目は一等地
垂直護岸・堤防の切れ目は1級ポイントです!時間に猶予があれば、前日に下見をしてポイントを定めておいてもいいでしょう。
■本流筋に流れ込む、支流を意識しよう
回遊魚のルートを意識することは、ズボ釣りにとって大切なことです。「本流に流れ込む支流筋」が回遊コースになっていることが多く、見つけたら必ずチェックしてみましょう。
ズボ釣りのセッティング
■並べる間隔は1メートルを目安に
竿を並べる間隔は1メートル前後がベスト。近すぎると、竿どうしの糸が絡むなどのトラブルに繋がります。間隔を空けすぎると、餌の付け替えなどで手間がかかってしまいます。適度な距離を見定めましょう。
■それぞれのタックルでタナ(水深)を変えよう
当日の魚のポジションを知るために、それぞれの竿で仕掛けのタナを変えてセッティングしましょう。反応のある水深を見極め、効率よく釣りを楽しむことができます。
ズボ釣りでチヌ・スズキを釣ってみよう!
関西で盛んなズボ釣りは、「スズキ・チヌ釣りをとにかく沢山釣りたい!」というアングラーにおすすめな釣法です。初心者はもちろん、中・上級者アングラーの方も、その奥深さに夢中になってしまいますよ。お近くの堤防で、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?